ヤシオリ作戦

「『ゴジラ凍結作戦』では子どもっぽいですし、ヤシオリ作戦にしましょう。」

巨大不明生物統合対策本部副本部長の矢口が言いました。

もともと「矢口プラン」として発案されたものを昇華させた作戦です。

 

サラッとした会話でしたが、ヤシオリとは日本神話が由来のネーミングですね。

Wikipediaから、ヤマタノオロチについての記載を簡略して引用してみます。

 

須佐之男命(スサノオノミコト)は、出雲国の肥河の上流の鳥髪に降り立った。箸が流れてきた川を上ると、美しい娘を間に老夫婦が泣いていた。

夫婦の娘は8人いたが、年に一度、高志から八俣遠呂智(ヤマタノオロチ)という8つの頭と8本の尾を持った巨大な怪物がやって来て娘を食べてしまう。

今年も八俣遠呂智の来る時期が近付いたため、最後に残った末娘も食べられてしまうと泣いていた。

須佐之男命は、娘との結婚を条件に、八俣遠呂智退治を請け負った。

まず、須佐之男命は娘を櫛に変えてしまい、自分の髪に挿した。そして、老夫婦に、7回絞った強い酒(八塩折之酒)を醸し、8つの門を作り、それぞれに酒を満たした酒桶を置くようにいった。

準備をして待っていると八俣遠呂智がやって来て、8つの頭をそれぞれの酒桶に突っ込んで酒を飲み出した。

八俣遠呂智が酔って寝てしまうと、須佐之男命は十拳剣で切り刻んだ。

 

ヤシオリとは、もちろん八塩折之酒(ヤシオリの酒)のことです。

お酒に酔わせてヤマタノオロチを倒したように、ヤシオリ作戦とは、ゴジラにあるモノの経口投与を主軸とした作戦でした。

ネーミングひとつにも、こだわりが見える映画です。

 

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土用波(どようなみ)のこと

昨日、テレビで夕方のニュースのお天気コーナーを見ていたら、気象予報士の女性が「土用波(どようなみ)」のお話をしていました。

「土用波と言っても、土曜日の波ではありません。」

一緒に見ていた小学生の甥っ子が「まさかのダジャレ?」と突っ込んでいましたが、女性予報士は決して冗談のつもりで言っているわけではなさそうでした。

 

続く説明では、「土用波」とは「夏の土用」の時期に発生する大波のことを言うのだそうです。

ちょうどそれは、夏のお盆の時期にあたります。

 

昔から「お盆の時期には海に入るな。」と言われています。

お盆(夏の土用)の時期に、このような波がくることは古くから漁師の間などで知られていて、そのように伝承されてきたのですね。

 

私も聞いたことがあります。

以前に、ちょうどお盆休みに入る時期で、子ども達も夏休みだし「海水浴にでも行くか!」と予定を立てたら、両親から「お盆には海には行かないよ。」と諭されたことがありました。

「連れていかれるよ。」と言われたので、予定をキャンセルしました。

 

あれは土用波のことを言っていたのですね。

第七管区海上保安部マリンレジャー安全推進室発行の安全レポートには「土用波」についてこう説明がありました。

「この時期、気を付けなければいけないのが、突然の大波「土用波」ですが、台風からやってくる「うねり」のことで、夏の土用のころになると日本の南海上で台風が発生しやすくなります。

昔から、夏から秋にかけて太平洋に面した海岸に押し寄せる高い波(うねり)を「土用波」と呼んで高波に対する注意を促していました。

台風が日本から遠く離れていても台風の波が日本に押し寄せてきます。

「土用波」は沖にある時はあまり目立ちませんが、海水 浴場のように遠浅の海岸に入ると波が突然高くなります。海水浴場で穏やかな夏空が広 がっていても「土用波」がやってくる事があります。

台風が日本の南にある時は「土用波」に気をつけて楽しい海水浴にしましょう。」

 

人々の伝承は、迷信だと馬鹿にしないほうが良いという典型例だと思いました。

気象予報士の方のおかげで良いお話を聞けました。

 

ちょうど南の海上に台風に発達しそうな熱帯低気圧があります。

土用波が発生しやすい条件を満たしていそうです。

 

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山の日

いつの間にか、山の日という国民の祝日が新設されていて、昨日が初登場でした。

山に親しむ…と言っても、沖縄ではやっぱり海に行ってしまうものです。

 

研修医時代からの友人が久しぶりに集まって、バーベキューを企画してくれたのでした。

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夕焼けが炎のように燃えていました。火の鳥のようにも見えます。

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久しぶりの友人たちの他愛ない雑談に笑いながら、嬉しい時間を過ごしました。

また今日から頑張れそうです。

 

ジャイアントキリング再び

忘れもしない2015年9月19日。私が、にわかラグビーファンになった日でした。

この日は、ラグビーワールドカップで日本が南アフリカに34対32で勝利した日です。

 

そして今回、再びラグビーの神様が、今度はニュージーランドを相手にジャイアントキリングを見せてくれました。

びっくりです。スポーツは何が起こるかわからないと言いますが、ラグビーに限ってはその言葉はただの気休めにしか聞こえないようにも思えていました。

それが14対12で見事な勝利です。勝利の瞬間、実況のアナウンサーが「ジャイアントキリング〜!」と大声で叫んでいたのには笑ってしまいました。

終了直前のニュージーランドの猛攻撃の時は、思わず気迫負けしそうな展開でしたが、なんとかしのぎ切りました。

すごいことです。

 

だんだんとオリンピックに引き込まれていく自分を自覚しています(笑)。

 

 

体操男子団体 金メダル

今回のオリンピックは特に熱くなることもなく、翌日の新聞で結果を確認するぐらいでした。

(体操男子が予選で4位かあ。ちょっと厳しいかなあ。)という感じです。

 

ところが、昨日の朝に目に飛び込んできた「体操男子金メダル」の文字は、ちょっと冷めていた私の胸を熱くさせるのに十分でした。

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こういう感動がスポーツの醍醐味ですね。

不利な状況に決してあきらめず、チーム一丸となって戦うという姿は、興奮しますし、胸を打ちます。

 

これから、(遅ればせながら)いろいろな種目に注目していきそうです。

 

 

イチロー選手 3000本

オリンピックや高校野球で連日スポーツ漬けの毎日ですが、イチロー選手がやってくれました。

 

7日(日本時間8日)のロッキーズ戦で3000本安打を達成したそうです。

メジャー史上30人目の快挙らしいですね。

もちろん仕事中で生で観ることはできませんでしたが、いろんな媒体でその瞬間を見せてもらいました。

 

 

イチロー選手のインタビューはいつもどんな言葉が出てくるんだろうとワクワクします。

彼が常に自分の言葉に誠実に責任を持っていることと、決して装飾した言葉を使わないからだと思うのですが、今回も「やっぱりスゴいなあ」と感心しました。

オフィシャルの記者会見の様子です。

 

 

彼はこう言いました。

「僕が何かをすることで、僕以外の人たちが喜んでくれることが、今の僕にとって何より大事なことだと再認識をした瞬間でした。」

感謝という言葉では置き換えられない素晴らしい境地ですね。

 

そこに至る人間はもちろん限られていますし、人が想像することも困難だと思うのですが、自分のやっていることが人の喜びとなっている、というのは、どんなに幸せなことなのだろうと思いました。

 

 

 

 

 

 

琉大ミュージカル2016を観てきました

昨日は琉大ミュージカル「Made In Dagenham」を観てきました。

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舞台は1968年のイギリス頭部の町ダゲナム。

フォードの自動車工場で性差別による賃金格差に抗議する女性たちのストライキが巻き起こります。

このストライキによって全英中の女性労働者達を奮い起こしました。やがて1970年に同一賃金法が制定されることになった実話をミュージカルとしたものです。

 
難しいテーマのミュージカルを、メリハリよく楽しく、しかも感動的に演じたと思います。

創作過程の苦労が一遍に吹き飛んだのではないでしょうか。

 

楽しい時間を過ごすことができました。

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映画のリピーター

同じ映画を何度も観るということは、もう何年もしたことがありませんでした。

それが「上映期間のうちに、映画館のスクリーンでなんとか」と、機会があるたびに足を運んでしまっています。

 

監督のロングインタビューの本をKindleで読んでみたり、昔のシリーズを見返してみたり。

 

「風の谷のナウシカ」で宮崎監督に新人ながら抜擢されたというシーンを見直してみたり。

庵野秀明

 

自分の中で、久しぶりに熱で沸騰している感覚を味わっています。

それだけでもう感謝です。

 

 

感染性胃腸炎に注意してください

最近では、外来の現場でも感染性胃腸炎の症状の方が多い印象があります。

悪心・嘔吐。飲んだ水分がそのまま流れ出てしまうような水様性下痢。全身にだるさ。発熱。

30代、40代の体力のあるような方々も、ぐったりとして受診されてきます。

 

那覇市の感染症の発生状況の週報でも、それを裏付ける報告がされていました。赤い線は私が引いたものですが、感染性腸炎の報告数が全体で47人となっています。

週報

グラフに示したのが下の図です。

主な感染症の報告数

いったん減少傾向にあったものが、跳ね上がって増加しているのがわかります。

 

昨日受診した方のお話だと、小さいお子さんが胃腸炎の診断を受けていて、ほぼ同時に自分も同じ症状が出たのだとおっしゃっていました。

食事前の手洗いを徹底させることが大切です。

声をかけあって、手洗いを習慣づけましょう。

 

 

静かな中心

バスケットボールの神さまと称されたマイケル・ジョーダン。彼も名言を残していますね。

Jordan Lipofsky

 

ネット上には名言集なるものも存在していますから、多くの名言を残しているのですが、私は次の言葉が好きです。

 

自分の中にある静かな中心を見つける

 

恐らく彼の並外れた集中力のことを言っているのだと思うのですが、どことなく東洋的な(禅の思想に通じるような)境地を感じます。

もしかしたら、「動中の工夫」そのものを言っているのかも知れません。

 

何気ない時にふとこの言葉が浮かんできて、鳥肌が立ってしまいました。