「『ゴジラ凍結作戦』では子どもっぽいですし、ヤシオリ作戦にしましょう。」
巨大不明生物統合対策本部副本部長の矢口が言いました。
もともと「矢口プラン」として発案されたものを昇華させた作戦です。
サラッとした会話でしたが、ヤシオリとは日本神話が由来のネーミングですね。
Wikipediaから、ヤマタノオロチについての記載を簡略して引用してみます。
須佐之男命(スサノオノミコト)は、出雲国の肥河の上流の鳥髪に降り立った。箸が流れてきた川を上ると、美しい娘を間に老夫婦が泣いていた。
夫婦の娘は8人いたが、年に一度、高志から八俣遠呂智(ヤマタノオロチ)という8つの頭と8本の尾を持った巨大な怪物がやって来て娘を食べてしまう。
今年も八俣遠呂智の来る時期が近付いたため、最後に残った末娘も食べられてしまうと泣いていた。
須佐之男命は、娘との結婚を条件に、八俣遠呂智退治を請け負った。
まず、須佐之男命は娘を櫛に変えてしまい、自分の髪に挿した。そして、老夫婦に、7回絞った強い酒(八塩折之酒)を醸し、8つの門を作り、それぞれに酒を満たした酒桶を置くようにいった。
準備をして待っていると八俣遠呂智がやって来て、8つの頭をそれぞれの酒桶に突っ込んで酒を飲み出した。
八俣遠呂智が酔って寝てしまうと、須佐之男命は十拳剣で切り刻んだ。
ヤシオリとは、もちろん八塩折之酒(ヤシオリの酒)のことです。
お酒に酔わせてヤマタノオロチを倒したように、ヤシオリ作戦とは、ゴジラにあるモノの経口投与を主軸とした作戦でした。
ネーミングひとつにも、こだわりが見える映画です。