ツボにはまる

 

最近、ツボにはまっています。

ツボといっても壺ではありません。

代表的には経穴とも言われる、ツボのことです。

ツボの教科書(もちろん図や写真が豊富なわかりやすい本)を開いてみると、それがなかなか興味深く、面白いのです。

骨や腱、筋肉の走行や皮膚表面の凹凸を手がかりにツボを探していくのですが、自分の体をつかってツボを探していくうちに、思いがけない発見があったりします。

例えば、膝のあたりにある陰陵泉というツボ。

陰陵泉のとり方の説明はこんなふうです。

「脛骨内側縁に沿って近位へ擦上すると、脛骨内顆下縁と脛骨後縁の角を触れる。その陥凹部に取る。」

言われたとおりにすると、確かにあるんですね。

試しに指でちょっと押すと、ツボらしき感触があります。

これがツボかあ、という再発見の喜びがあります。

自分の足の骨や筋肉や腱を触れながらツボを探していくうちに、自分の身体って意外に知らなかったことに気づくのです。

なかなか実践・応用までの道のりは長そうですが、まずは腰や膝の痛みに試してみたいと思います。

 

 

実は昨日、ムーミンの日

 

実は昨日、クリニックのスタッフからも

「先生、今日ムーミンの日ですね!」

と声をかけてもらっていました。

それはずっと心にあったのですが、つい週末の台風情報は大事だから…と、昨日のブログは台風14号(ヤギ)の話題を優先してしまいました。

そうなのです。毎年8月9日はムーミンの日だと決まっているのでした。

詳しくはこちら → 2018 ムーミンの日 ムーミン公式サイト

 

2005年にムーミン60周年を迎えたときに、ムーミンの日を決めて、みんなでお祝いをしようということになったそうです。

それで、ムーミンの日をいつにしようかといろいろと悩んだのだそうですが、最終的にはムーミンの生みの親トーベ・ヤンソンさんの誕生日8月9日に決定したそうです。(その詳細な経緯は上のサイトでご確認ください。)

今や世界的に愛されているムーミン。

周知されるようになったきっかけが日本でアニメ化されたというのもあるのでしょうが、すごく日本文化に溶け込んでいますし、今のゆるキャラ達の原点とも言えます。

こういうイベントは、幸せな気分になりますね。

 

 

台風14号(ヤギ)

 

日本の南の海上に台風14号(ヤギ)が発生しています。

いつもの「週末に最接近」のパターンのようです。

中心気圧が994hPa、中心付近の最大風速が18m/sで、現在のところ暴風域ももっていないようですが、台風は台風です。油断は禁物です。

ひまわり8号の衛星写真を見ると、大きな雲が発達しているのがわかります。

 

台風の被害は風だけではありません。大雨にも注意が必要です。

今後の台風情報に注意していきたいと思います。

 

二兎を追うもの

 

渡辺淳一さんの言葉に、こういうのがあるそうです。

「二兎を追うものは一兎をも得ず。というのは、二兎しか追わないから駄目なんだ。四兎も五兎も追わなきゃ!」

もちろん「二兎を追う者は一兎をも得ず」のことわざから派生しています。

虻蜂取らずと同じ。

欲を出して同時に二つのことをうまくやろうとすると、結局はどちらも失敗することのたとえです。

けれども、上の言葉は決して正しいことわざをからかったりしているのではないのがわかります。

みんな同じような「得ず。」を経験しているはずですから。

一兎に集中してやり遂げることも大切だけれど(それができる人はとても偉いと思うし尊敬するけれど)二兎だのと言わずに、思い切り十兎ぐらいを追いかけてもいいんじゃないか。

私は「兎」を「チャレンジ」に置き換えて読みたいのです。

それで一兎が得られるのならば、大成功のはずです。

 

おそらく私は十兎を追いかけるタイプです。(1回のチャレンジじゃ、とても足りません。)

関心や興味の対象がコロコロ変わりますし、ある日突然それらが融合することもあります。

もちろん霧散することもあります(笑)。

けれども、たくさんのチャレンジは、チャレンジすること自体が生きがいになります。

 

 

抽選結果の発表

 

今日は第34回NAHAマラソンの抽選結果の発表の日でした。

「絶対、当選する!」

「引き寄せ」やら「ポジティブ・シンキング」やら、あげくは「ネンリキ~」も使って(根拠ない)自信はあったのですが、確率の高低はともかく抽選方式である以上、心配なものです。

 

 

↑ これが、アニメ「ミクロの決死隊」のミスター・ネンリキ。奇跡を呼び起こすグルです。

 

当選、落選にかかわらず事務局からメールがくることになっていたのですが、それが待ちきれずにサイトを覗いてみました。

見事に当選していました!感謝、感謝です!

これでスッキリしました。

 

これから、コソコソ練習して(もちろんスロージョギングで)完走をめざしたいと思います!

 

「イワン・イリイチの死」

 

ずっと前から読み始めて最近やっと読了した本です。途中で何度も挫折しかかって、どうしても読み進められませんでした。

 イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ トルストイ著

 

黒澤明監督が映画「生きる」を作る着想を得た作品だということ、そして、医師をしている友人が「医者だったら絶対読んだ方がいい」とすすめてくれたのが手にしたきっかけでした。

舞台は19世紀のロシア。

主人公であるイワン・イリイチは、ロシアで出世を果たしてきた裁判官です。上品で安定した生活をすることを是とする上流社会の人物です。

同じ階級の人間たちと同様、自宅で開く晩餐会や、友人たちとのカードゲームを楽しむ他愛のない毎日が幸せでした。

そのイワン・イリイチが、ある日自宅ではしごから落ちて脇腹を強打するという怪我をしました。

ただの打撲と思っていた怪我が、徐々に痛みを増悪させ、彼の体調を狂わせていきます。

 

第4章で、医師の診察を受けたイワン・イリイチは医師と会話しますが、医師の語る言葉が理解できずに苦しみます。

医師は雄弁に語ったかも知れませんが、イワン・イリイチにとって「大事な問題はただひとつ、自分は危険な状態にあるのかどうかということだけ」なのでした。

しかし、医師の観点、議論からすれば、イワン・イリイチの問題は場違いなものとして扱われるだけでした。

「その結論がイワン・イリイチに痛烈な衝撃を与え、彼のうちに自身への大きな哀れみの感情と、これほど重要な問題に対して無関心な相手の医者に対する大きな憎しみの感情を呼び覚ましたのであった。」

イワン・イリイチは帰り際に医師に直接的な質問をします。

『私たち病人は、おそらく先生にしばしば場違いな質問をするでしょうが…全体的にみて、これは危険な病気なんですか、どうですか?』

『私はすでにあなたに必要と思うこと、適切と思うことをお話しました。』

イワン・イリイチは病院から出て帰宅途中に、医師の言ったことを逐一反芻し、なんとか込み入った、あいまいな学術用語を、そっくり普通の言葉に翻訳しようとしました。

「そしてそこに『自分は悪いのか―それもひどく悪いのか、それともまだ大丈夫なのか?』という問への答えを読み取ろうとしたのである。」

イワン・イリイチと、この医師をはじめとした複数の医師たちとの関わりはどれも同様でした。

自分の見解に夢中になる医師たち。

彼の孤独感が際立つシーンです。

 

イワン・イリイチだけは彼の容態が徐々にですが着実に悪化していくのを感じていました。

自分は死ぬかも知れない。でも、なぜ?

なぜ、自分は死ななければならないのか?

それはしつこく繰り返される出口のない自問でした。

「きっと良くなる。死ぬわけがない。」という家族や医師たちと、ある時点から死を覚悟するようになったイワン・イリイチとの間に「嘘」というどうしようもない溝ができます。

けれども、従者のゲラーシムという男だけは、「弱った主人のお世話をするのは当然」と嘘偽りのない言動で寄り添ってくれました。

ゲラーシムだけが「死は誰にでも訪れる」ことを理解し、主人の死に寄り添おうとしてくれていたのです。

イワン・イリイチにとって、彼との絆だけが救いでした。

 

死を前にした人。それは特別なことではなく、人間である以上誰もが通るべき道です。

なぜ死ぬのか?

いかに死ぬべきか?

イワン・イリイチの自問は時を経て黒澤明監督に受け継がれ、「生きる」という名作を生み出したのだと思いました。

 

夏の甲子園

 

夏の甲子園が開幕しました。

100回記念大会ということで、開幕前から盛り上がっているようですね。

この大会に出場するのもその世代のめぐり合わせでなければできませんし、それこそ節目の大会で優勝できたら、すごいことです。

高校生のスポーツ(もっと広くはアマチュアスポーツ)は数多くあるのになぜ野球だけが?という気持ちもないではないですが、しばらくはこの盛り上がりに付き合おうと思っています。

 

とにかく沖縄のおじい、おばあは高校野球が大好きです。

孫の世代が一生懸命プレイする姿を愛おしく思うのでしょう。

テレビの前にかじりつくのは、夏の風物詩ですね。

 

 

Hanshin Koshien Stadium 2007-19

夕涼み

 

「夕涼み」という言葉を使うことが憚れるほど、暑さと湿気に悩まされる日が続いています。

実家に行くと、母が小学生の姪と庭に小さな机と椅子を並べて座っていました。

「お、いいねえ」

「家よりここの方が涼しいからね」

緑のカーテンでなんとも贅沢な避暑地です。

そういえば、沖縄こそ避暑地だと言っていた友人がいました。

日本全国の気温をみると、確かに沖縄の方が低いぐらいです。

今年に限っては日本全体が亜熱帯になってしまったようです。

 

熱中症にくれぐれもご注意ください。

 

 

旧盆中の休診のお知らせ

 

すでに1ヶ月を切っていますので、旧盆中の外来診療の休診のお知らせをいたします。

8月25日(土)はウークイとなっておりますので、休診となります。

なお、透析業務は通常どおり行っております。

 

8月23日(ウンケー)と24日(ナカヌヒー)は通常通り診療しております。

 

よろしくお願いいたします。

 

「夏とおじいさん」

 

小川未明の「夏とおじいさん」が、最近青空文庫に掲載されました。

こちら → 「夏とおじいさん

 

こんなあらすじです。

*

気難しくてお金に厳しいおじいさんが、病気になって不自由になりました。

病気になったら雇い人たちにも少しは優しくなるだろうと思っていたら、とんでもありません。さらに気難しさが助長していったのでした。

暑い夏になると、ハエがおじいさんの頭の上に止まります。はたくと逃げる。しばらくするとまた止まる。なんとも腹立たしい。この腹立たしさを雇い人たちにぶつけました。

ある日、おじいさんはビルの5階に移り住むことにしました。そこは風が吹いて涼しく、ハエもこない。なんとも快適です。けれども、困ったのは雇い人達です。呼びつけられれば5階のおじいさんのところまで行って世話をしなければなりません。

ところが、ビルのエレベーターが故障してしまいました。雇い人達は示し合わせて、これを機会におじいさんの世話を控えるようにします。

おじいさんは最初は激怒するのですが、やがて気づいたのでした。

「そうだ。おれは、もっと謙遜にならなければならない。そして、人を信じなければならない。この世の中は、おたがいに助け合わなければならぬところだ。」と。

お腹がすくとカゴにお金を入れて5階のマドから地面へとおろしました。

そのカゴの中にはこんなメモ書きを添えました。

「もし、このお金で、パンを買って、この中へいれてくださればしあわせです。そして、あなたの手間賃もお引きください。」

しばらくしてカゴを引き上げると、そこにはやわらかなパンがはいっていました。そして、釣り銭もちゃんと入っていたのでした。

*

小川未明(おがわびめいと読みます)の童話は、どれも短くて読みやすいと思います。

おじいさんがどうしてこう悟りに近い変化が得られたのか。

そのへんは童話ということもあってか、詳しくは描かれていませんが、大人の私はそこがとても知りたいところです。