おわびとお願い

 

11月も30日になり、外来診療も次回の予約日が1月になる患者さんも多くなってきました。

 

「そういえば、次回お会いするのは来年になりますね。『良いお年を!』ですね。来年もよろしくお願いします。」

 

一足早い年末のごあいさつをかわす時期となります。

 

年の瀬となり、明らかに皆さんのご様子が慌ただしくなっているのを感じます。

 

仕事やご家族の用事の合間を縫って、時間を作り、なんとか外来にいらっしゃる患者さんが多いのです。

 

特に今日のような土曜日は、土曜日にしか時間がつくれない患者さんも多く、外来の待ち時間も長くなってしまいました。

 

近隣のクリニックが閉院となってから、転院を希望されて受診する患者さんが多くなってきたのも、ひとつの要因となっています。

 

(以前は「空いているので便利」ということで来院されてきた患者さんが、待合室に多くの患者さんがいるのを見て、びっくりするほどです。)

 

「私の予約は何時だったんですか?」

 

思わず予約時間を確認する患者さんもいらっしゃいます。本当に申し訳ないことです。

 

予約時間通りに診察ができないことも多くなってきていますが、できるだけ丁寧な診療を心がけたいという願いがあります。

 

待ち時間についても真摯に対応していきたいと思っておりますので、ご理解ください。

 

よろしくお願いいたします。

 

 

 

「人生はニャンとかなる!」

 

だいぶ前に「人生はワンチャンス!」という本を紹介しました。

この本は、その姉妹本、ネコ編です。

 

 

あらゆる表情のネコの写真に名言やキャッチコピーがついています。

ネコ好きにはたまらない本でしょう。

例えば、「顔に出てない?」

勝海舟が料理屋に入った時の女将との会話を紹介しています。

幸運を呼び込むためには、苦しい時も、弱音を吐かず元気に振舞うことで活路を見出すというお話です。

後の方に、福沢諭吉の言葉も紹介されていました。

「顔色や容貌を、いきいきと明るく見せることは、人間としての基本的なモラルである。」

 

中身の言葉はともかく、写真の中のネコはどれも哲学している表情をしていて、じっと見入ってしまいます。

ふと、さくだ内科クリニックの開業時に抱いた夢のひとつで、まだ手をつけていない夢を思い出してしまいました。

アニマルテラピーを透析療法の分野に持ち込むというものです。

いろんな人に止められていますが(笑)。

 

 

映画「タクシードライバー」

 

映画「ジョーカー」を観た時に、多くの映画好きから「『ジョーカー』を深く理解したいのなら、『タクシードライバー』と『キングオブコメディ』を観るべし!」と強く薦められました。

そこで先日、まず「タクシードライバー」を観たのですが、なるほど薦める理由がわかったような気がしました。

「ジョーカー」と「タクシードライバー」のバックグラウンドは全く同じですし、大都会の片隅で、愛を失い孤独に生きる主人公が、狂気をはらみ暴力へと進んでいく様子は、まるでトレースしているかのようでした。

孤独な人間は、誰とも価値観の共有ができずに独善的な思い込みにはまりこみ、やがて自分こそが正義だと思い込むようになります。

興味深かったのは、「タクシードライバー」では、ロバート・デ・ニーロがその狂気の主人公を演じているのに対して、「ジョーカー」では社会の代弁者として主人公の前に立ち、その凶弾に倒されてしまうということです。

あらすじです。

ニューヨークの夜を走るひとりのタクシードライバーを主人公に、現代都市に潜む狂気と混乱を描き出した傑作。ベトナム帰りの青年トラヴィス・ビックルは夜の街をタクシーで流しながら、世界の不浄さに苛立ちを感じていた。大統領候補の選挙事務所に勤めるベッツィと親しくなるトラヴィスだったが、彼女をポルノ映画館に誘ったことで絶交されてしまう。やがて、闇ルートから銃を手に入れたトラヴィスは自己鍛錬を始めるが、そんな彼の胸中にひとつの計画が沸き上がる……。

当時、12歳のジョディ・フォスターも出演しており、幼いながらも見事な演技を披露しています。

今度は「キングオブコメディ」を観てみたいと思いました。

 

 

 

 

幸せ名言集

 

「名言集」などで、自分の気持ちにぴたっとくる言葉に遭遇すると、共感するのと同時に、やはりちょっといい気分になります。

名言を発した人物たちに慣れ親しんだ気持ちになって、前に進む前に立ち止まって、言葉が自分の中で熟するのに時間をかけたくなります。

『別冊NHK100分DE名著「幸せ」について考えよう』という本を読みました。

 

 

その中に、本文とは別に、各章の最後に「幸せ名言集」が載っていました。

少し抜粋してみます。

◎棺を覆うまでは、その人が幸せだったか否かはわからない。 ― ソロン

◎幸せとは、魂を最もふさわしい場所に落ち着かせることだ。― アリストテレス

◎幸福への道はただひとつ、どうにもならないことで思い悩むのをやめることだ。― エピクテートス

◎幸せを説明することは、幸せを損なう。 ― スタンダール

◎行動したからといって幸せになるとは限らないが、行動なくして幸せはない。 ― ウォルター・サベージ・ランダー

◎人間は厄介事ばかりを数えたがる。幸福を数え上げようとはしないのだ。― ドストエフスキー

◎こんな自分が、いや、こんな自分だからこそ愛されているという確信こそが、至上の幸福だ。― ユーゴー

◎花は自分の楽しみのために咲く。 ― オスカー・ワイルド

◎人間以外の全ての動物が、生きることの目的は楽しむことだと知っている。― サミュエル・バトラー

◎幸せな家庭はみんな似ている。不幸せな家庭はさまざまだ。― トルストイ

私が特に気に入ったのは「花は自分の楽しみのために咲く。」でした。

有名な「幸福の王子」の作者であるオスカー・ワイルドらしい言葉だと思います。

花を見て癒される人がいたとしても、花はその人のために咲いたのではなく、自分のために咲いたのだ。

自分を大事にすることは、何よりも尊い。

幾分、我田引水的な解釈だというのは否めませんが、たくさんの人に贈りたい言葉です。

 

 

 

腹膜透析医学会に参加してきました

 

先週末には第25回腹膜透析医学会に参加するために広島に行ってきました。

いつものように日常の診療が終わっての出発だったために、広島に到着したのが土曜日の夜中になってしまいました。

ですから、第2日目から、実質、半日だけの参加でした。

というのも、会場に隣接する平和記念公園ではローマ教皇がおいでになるというので、午前中だけのスケジュールだったからです。

それでも、主要な講演に参加できましたし、腹膜透析を振り返るには良い機会になりました。

「在宅」で行われる療法は、どの分野でもどの種類でも患者さんやそのご家族の、自立する心が求められます。

「自宅で過ごしたい。自分の時間を取り戻したい」という気持ちは、シンプルでわかりやすく、力強い動機となります。

腹膜透析などはその最たるもののひとつでしょう。

それを私たち医療者がどのレベルでサポートできるか、毎回突きつけられる課題です。

これで良しとする正解はありませんし、ある患者さんでうまくいった方法が、すべてに通じるということがありません。

初心に還る。

そういう言葉がぴったりの学会の参加となりました。

 

 

 

 

今年も暑さ対策を!

 

とうとうNAHAマラソンまで1週間を切ってしまいました。

この時期になると練習がどうのという話ではなく、体調を崩さずにどう当日を迎えるかということに尽きます。

そして、やっぱり気になるのが当日の天候でしょう。

ちょうど週間の天気予報が出るタイミングでもありますから、あちこちで日曜日の予想気温が取り沙汰されるようになってきました。

 

(気象庁のサイト:週間天気予報から)

 

昨年は、記録によると、最高気温が27.1℃、完走率が60.16%でした。

アスファルトの上の体感温度はさらに高くなっていた気がします。

完走率も過去3番目の低さだったということです。

私も中間地点の第一制限地点を過ぎてからは、方針を変えて無理をせず、とにかく沿道の皆さんから水分と果物をいただき、タイミングを見つけては頭から水をかぶって熱をこもらせないようにしていました。

それまで、どんなにきつくても、不思議にマラソンが過酷で厳しいとは思っていなかったのですが、考えを改めるきっかけになりました。

昨年の大会を経験してから、安易に人をマラソンに誘わなくなりました。

私は好きで参加していますし、ランニングのリズムや人々の応援、ランナーとの交流などで心癒されているのですが、人に誘われてやるようなものではないと思いました。

 

今年も暑くなりそうです。

ランナーはもちろんのこと、沿道で応援される方々、ボランティアの方々も、暑さ対策をしっかりと行う必要がありそうです。

十分に気をつけてください。

 

「元気で長生き」

 

なるほどと思いました。

ニューズレター「トータルライフ医療」の中で見つけた、うめした内科院長 梅下滋人先生の記事です。

「診療室でご高齢の方に、『元気で長生きしましょうね。』とお声かけすると、ほとんどの方が『長生きしなくても良いです。ピンピンコロリでお願いします。』とおっしゃいます。それは、端的に言えば『突然死』を望んでいるということになります。
次にご紹介する患者さんは、1人で歩行外出できないほどの片麻痺の障害を抱えた方です。そして、奥様が毎日献身的に介護されていますが、ピンピンコロリではなく、『元気で長生き』を目指されている患者さんです。」

私も「ピンピンコロリが良い」とおっしゃる患者さんによくお会いします。ほとんどの方がそうおっしゃると言っても良いかも知れません。

でも、梅下先生がおっしゃるように、言葉を変えれば、それは「突然死」です。

突然死を受容するのは(本人は亡くなっているから想像もできませんが)残されたご家族は、かなり後悔されると思いますし、突然亡くなられるという悲しみもより一層強いのではないかと想像します。

ご本人も、きれいに立ち去るには、生前からそれ相応の十分な準備が必要になってくるでしょう。

むしろ「元気で長生き」を目指された方が良い気がします。

私の外来に通ってくださる百寿者の女性は「先生、いつまでも元気で長生きさせてくださいね。」とおっしゃいます。

さわやかですし、周囲の人間を明るくしてくれます。

こちらも元気をいただき、癒される気持ちになるのです。

 

 

 

出張朝ラン 福岡編

 

先週の日曜日に福岡に出張がありました。

言い訳みたいになってしまいますが、NAHAマラソンが近づいているのに、ほとんどまとまった練習ができずにいます。

半分は仕方がないと観念しているものの、やはり簡単にはあきらめたくないという気持ちがあって、無駄なあがきとも言える「出張朝ラン」をしました。

午前6時ちょっと過ぎにホテルを出発。

まだ夜明け前なので、あたりは暗く、寒さが身にこたえました。

私が宿泊したのは駅近くのホテルでしたし、早いところでは忘年会もすでに始まっているのでしょう。

昨夜のにぎやかさをそのまま引きずっているかのような集団もあちこちに見かけました。

土地勘もなかったので、前夜で目星をつけていた公園に向かいました。

公園内のランニングコースには、暗いとはいえ、地元のランナーやウォーキングする方たちが、すでに活動を開始されていました。

出張ランでは、あいさつを交わしながら走ることが楽しみのひとつです。

夜明け前から日の出まで。

ゆっくり汗を流しました。

 

 

 

相談を受けること

 

開業して7年が経過しました。7年ともなると、地域の方々に認知されてきたらしいというのがわかります。

最近では、「血圧が高くなってきたので、薬を飲んだ方が良いか先生に相談したい」とか「健診でコレステロールの値がひっかかったので、先生に相談したい」という患者さんが多く受診するようになってきました。

「相談したい」と言って受診される方が増えるのは、個人的にも嬉しいことです。

なかには周りの友人や親戚の方達に(通称「ミニ・ドクター」)に「あんた、大変さ~」と脅されて受診される方もいて、「大丈夫でしょうか?」と不安そうな顔で聞いてきます。

「相談を受けること」は、地域のかかりつけ医の働きのうちの大切なひとつだと思っています。あるいは本分と言ってもいいかも知れません。

予約の患者さんがいっぱいで十分な時間がとれずに申し訳ない時もありますが、不安なことが少しでも解消できればと、お話を伺っています。

ですから、私(内科医)が診察するよりも、他の専門の医師に診てもらった方が良い時は「この症状は○○科に受診した方が良いですよ」というように道先案内人の働きをすることもあります。

説明がつかないような症状を有する患者さんの場合、患者さんと一緒に悩むことも多いので、頼りなく映るかも知れません。

それでも、知ったかぶりの医者にはなりたくないと思っています。

First, Do No harm(何よりも患者さんに害を与えてはならない)

研修医の頃に教わった言葉です。

 

 

 

 

風邪の時には休みましょう

 

本格的な冬の到来を前に、インフルエンザの流行が終息している感があります。

2019年第46週(11月11日~17日)の流行状況によると、沖縄県全体の定点あたり報告数は2.57人で、最近では最も少ない数となっています。

日常の外来でも、発熱患者さんは後を絶たないものの、インフルエンザの患者さんはほとんど受診されなくなりました。

 

前週まで八重山保健所管内で10人を超えていましたが、第46週では沖縄県全体と同時に各保健所管内全てで警報終息基準値の10未満を満たしていました。

 

インフルエンザの流行がおさまったのは良かったのですが、季節の変わり目ということもあって、今度は「インフルエンザではないけれど、インフルエンザの症状によく似た風邪ウイルスの感染症が流行している」ようです。

つまり、鼻水や咳などの気道症状はなくて(あっても咽頭痛ぐらいで)39℃台の発熱とフシブシの痛みが強い症状のウイルス性発熱疾患です。

流行期であれば、症状を聞くだけで「インフルエンザの疑いが強いですね」と判断してしまっているかも知れません。

ご本人も「インフルエンザに違いない」と思って受診していますから、インフルエンザ抗原迅速検査の結果が陰性であることを告げると、少し怪訝そうな表情をします。

心配なのは「インフルエンザでなくてよかった」と言って、そのまま仕事に向かおうとする方が多いことです。

「いやいや、インフルエンザでないってことだけで、養生しないとこじらせますし、何よりほかの方にうつしてしまいますよ。今日は休んでください。」

お仕事が忙しいのはわかりますが、ドクターストップをかけてあげないと、休むことが頭にない方が多いのです。

インフルエンザも風邪も、同じです。

うつさないように、咳エチケットと手洗い。そして、熱があるうちは休むこと。

お身体を大事になさってください。