ゆうきのみなもと

 モチモチの木 斎藤隆介著 滝平二郎画

絵本「モチモチの木」の主人公 豆太はおくびょうものです。

夜中ションベンに、じさまを起こさなければならないほどのよわむしです。

けれども、ある晩、はらいたを起こしたじさまを助けるために、夜道を1人で駆け抜けて、いしゃさまを呼びにいきます。

勇気をふりしぼって行動を起こした豆太を、じさまが最後にこう総括してくれています。

 

「おまえは、山のかみさまの まつりを みたんだ。

モチモチの木には ひがついたんだ。

おまえは ひとりで よみちを いしゃさまよびに

いけるほど ゆうきのある こどもだったんだからな。

じぶんで じぶんを よわむしだなんて おもうな。

にんげん、やさしささえあれば、

やらなきゃならねえことは、

きっと やるもんだ。

それをみて たにんが びっくらするわけよ。

ハハハ」

 

じさまは「ゆうきの源泉はやさしさである。」と言っています。

自分のことでは頑張れないけれど、家族や自分の大切な人のためだと思ったら頑張れた、というのはよく聞く話です。

人間の本質って、すごく尊いもので溢れている気がします。

 

 

バランスを保つこと

 

電気化学の科学者、マイケル・ファラデーの言葉です。

「私たちがこの世に存在するということ自体、どんなに素晴らしいことなのか、しばし考えてみよう。このとおり、生まれ、育ち、そして生きている。それでも私たちは、これらすべてを当たり前のこととして、ほとんど何の驚きも持たずに見すごしているのだ」

科学者たちは昔から、人間はたくさんのラッキーが重なって生きているのだと説いています。

人間の生活は、地球の微妙なバランスのうえに成り立っているのだとも言います。

科学は、私たちが不思議にも思わず、当たり前のこととして見過ごしている日常について、目を開かせてくれます。

 

医学の世界など、その最たるものです。

生命の成り立ちがいかようなものであるのか、その謎を根気強く紐解いていこうとしているのが、医学と言えます。

すでに存在している「人体」が、なぜそうなっているのかをよく観察し、分析して、解明していく学問です。

そして、なぜ病気になってしまうのか、健康で長寿を全うするにはどうすればよいのかをずっと探求し続けています。

 

私が今最も関心があるのは、良いバランスとは何なのか、そしてそれを保つにはどうすればよいのかということです。

バランスが崩れると、人はたいてい体調を狂わせてしまいます。

一言でバランスと言っていますが、強いストレス(心のバランス)がきっかけだったり、天候の不順(外的なバランス)だったり、疲労が蓄積(身体的バランス)していたりと原因はさまざまです。

私は、長くバランスを保ちながら過ごされてきた方たちが、百寿者の方たちではないかと思っています。

ですから、百寿者の方たちとお話するときは、学ばせてもらっているという気持ちが強いです。

そこにバランスのヒントがある気がします。

 

 

視線のキャリブレーション

 

小林一茶の有名な句です。

雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る

子雀に優しく注意しているのか。あるいは「お馬」ごっこで遊んでいる子ども達の微笑ましい情景を詠っているのか、解釈はそれぞれですが、とても和やかな句ですね。

 

心優しい視線は、その人を幸福な気分にさせてくれます。

つまり、自分が幸せになりたいのならば、心優しい視線を心がけることですね。

 

やれ打つな 蝿が手をすり 足をする

蝿を殺してはいけない。両手を擦り合わせて命乞いをしているではないか…。

 

小林一茶の句を読むと、その視線の温かさにハッとします。

時々は、自分の視線をキャリブレーションしてみる必要がありますね。

 

 

 

ランニングのイベント

 

秋のスポーツイベントの申し込みがそろそろ始まる時期になってきました。

11月3日に開催される尚巴志ハーフマラソンが昨日から申し込み受け付けが始まりましたし、10月12日の伊平屋ムーンライトマラソンや12月の国頭トレイルランニング大会などはすでに受付中です。

さすがに猛暑の季節にはそぐわないですが、沖縄では年中マラソンやランニングの大会があります。

もちろん12月最初にあるNAHAマラソンや2月のオキナワマラソンが(個人的には)メインイベントであることには違いありません。

ハーフマラソンなどは、調子を整えるバロメーター、あるいは前哨戦としてとらえていて、参加を申し込む方が多い気がします。

沖縄に転勤してきた知り合いには、そういう「沖縄県のマラソン事情」を説明したうえで「沖縄赴任中にハーフマラソンの全制覇をしたら?」とけしかけてみたり、「今度ぜひNAHAマラソンを経験してみて!」とすすめたりしています。

 

ところで!

クリニックのスタッフが「てだこナイトラン」というイベントを見つけてきてくれました。

何人かのメンバーで走るチームリレーのイベントです。(駅伝のようなものですね。)

所要時間は3時間。その時間をたすきリレーでつないで、3時間が終了した時点での走行距離を競うもののようです。

メンバーが集まれば、その分負担が減ります(笑)。

土曜日の夕方からスタートですから、その後の慰労会が楽しみですね(笑)。

 

 

映像の力

 

チャールズ&レイ・イームズの「Powers of Ten」に類似の動画はCG全盛の現代では珍しいものではなくなってきた感があります。

「Powers of Ten」は1977年の作品で、当時は素粒子の存在も知られていなかったわけですから、映像化する熱意には感服するしかありません。

 

 

現在はと言うと、今ある科学的知識の集大成として映像表現がなされるようです。

それはアートのように美しく、あるいは曼荼羅のように何かしら崇高な意味を与えたくなるような衝動に駆られます。

この動画を見ていると、固唾を飲んで次のサイズへとジャンプしていく段階を見守っていくしかありません。

人間の存在は小さいけれども、その想像力は無限へと挑戦することができます。

(私はまだ「無限」を想像したことはありませんが。)

多忙な毎日を送っているかと思いますが、たまにはこういう動画を見て、無限を感じるのも良いのではないでしょうか。

 

 

 

沖縄県医師会医学会総会

 

今日は「第127回沖縄県医師会医学会総会」があり、参加してきました。 
 
私は「膠原病」のポスター・セッションの座長に委嘱されていましたので、用事を済ませて午後からの参加です。 
 
県下の各医療機関の発表が拝聴できて、やはり勉強になります。 
 
特に研修医の先生たちは、どの発表もよく勉強されていて(もちろん緊張も伝わってくるのですが)大変頼もしく思いました。 
 
プレゼンテーションの仕方も各施設で練習してきたのでしょう。非常に好感が持てるものでした。 

 

 
さて、県医師会医学会総会に参加して、ふと思ったこと。(ひらめいたと言った方が当っているかも知れません。) 
 
参加する医師は、内科、外科に限らず、脳神経外科や耳鼻咽喉科など各科全般にわたります。 
 
そんな医師の皆さんと言えども、血液透析に関する情報などは、一般の方々と変わらないかも知れません。 (自分の専門以外のことは情報がなかなか入らないものです。)
 
今まで、私たちは透析医学会関連の学会や研究会でしか発表してきませんでしたが、より広く、多くの方が興味を持ってもらうために、ここで発表するのも良いかも知れないと思いました。 
 
具体的には、当院で行っている「長時間透析」「オーバーナイト透析」「在宅血液透析」などの実情を知ってもらうのです。 
 
そうすれば、それぞれの医師が関わっている患者さんたちにより正確な情報が還元されるのではないかと思いました。

私のこれからの宿題としたいです。
 

 

くよくよしない

 

百寿者の患者さんで歩いて外来を受診される方がおられます。

いつも非常にお元気で、逆に私の方が励まされています。

「先生が前に楽器が趣味と言われたから、この前テレビを見ていたら音楽番組をしていたので、すぐに先生を思い出しましたよ。」

とおっしゃって朗らかに笑われました。ご本人は三線を奏でるのだそうです。

「私を思い出してくれたのですか?それは光栄なことです。ありがとうございます。」

お礼を言うと、「三線をやったらいい」と勧められました。

人は誰もが百寿者になれるわけではありません。

百寿者であること自体が既に成し遂げた人ではあるのですが、感心するのは何でも楽しんでいらっしゃることです。

「くよくよしない」ともよく言われます。

実践者の言葉ですから、重みが違います。

「くよくよしない」「楽しむ」

そういうことって、性格だけではないと思うのです。

本人が気をつけて、身に付けていくものだと思います。

 

 

 

自分を創ること

 

アイルランド出身の劇作家、バーナード・ショーの名言のひとつにこんな言葉があります。

『人生とは自分を見つけることではない。人生とは自分を創ることである。』

なるほどと納得しますし、共感します。

 

「金哲彦のマラソン練習法がわかる本」に、こんな文章がありました。

 金哲彦のマラソン練習法がわかる本 金哲彦著

 

『トレインという言葉には、「訓練」以外にも、「列車」という意味がある。

なぜトレインという言葉を「列車」という意味にしたかといえば、トレインには、訓練以外にも継続、つながり、続きという意味があるからである。

つまり「列車」は、1台1台の車両がつながった車という意味でトレインになった。

つまり、トレーニングと呼ばれる訓練は、「継続して何かを行うこと」という意味になる。

どんな運動でも、一日やっただけでは単なる「経験」であって、「訓練」とは言わない。』

 

自分を創るのには、継続して何かを行なわなければなりませんね。筋トレもそうですね。

あのワンパンマンの強さも地道なトレーニングの賜物なのだとか。(誰も信じていませんが(笑))

肉体だけでなく、人格を創っていくのも人生。

心と体。両面がそろっての「トレイン」です。

 

 

 

 

梅雨の中休みに「ダム貯水率」

 

この2、3日は梅雨の中休み、といったところでしょうか。

前線が太平洋の方に行っていて、沖縄付近では高気圧が大きく広がっています。

ダム貯水率ウォッチャーの私としては、やはりこの時期にダム貯水率を一度チェックしておくのは大事なことだと思うのです。

昨年は梅雨にまとまった雨が降らずに、どんどん下降曲線を描いていったのを心配しながら見ていました。

6月に入って災害級の大雨が降って直線的に急上昇したのですが、台風といい、そういう雨の降り方は勘弁してほしいというのが本音です。

 

さて、今日のダム貯水率は97.5%でした。

昨年とは違って、良い感じで推移してくれています。

けれども、やはり水資源は限りあるものです。

いつでも節水を心掛けていきましょう。

 

 

明日開催「第4回沖縄県長時間透析研究会」

 

いよいよ明日、6月6日(木)に「第4回沖縄県長時間透析研究会」が開催されます。

今回の対象者は医療従事者となりますが、多くの関係者の参加をお待ちしております。

 

講師は、長崎県の前田医院副院長 前田憲徳先生をお招きします。

前田先生は2013年の第9回長時間透析研究会の大会長を見事に務めあげ、常によりよい透析医療をめざし、それを実践し、素晴らしい実績を残されている熱い先生です。

「長時間透析のすゝめ」

前田先生の熱を浴びて、長時間透析をやってみようかと思われる医療者が1人でも増えるようにと願っています。

 

ぜひご参加ください。お待ちしております。