映画「ボヘミアン・ラプソディ」

 

年末に映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観てきました。

Queenは、私達世代にとってはドンピシャのバンドです。

Kiss、Aerosmith、レッド・ツェッペリンやディープ・パープルなどの洋楽が、ちまたに溢れていた時代です。

 

この映画「ボヘミアン・ラプソディ」は、世代を越えて受け入れられる映画なのだと感動しました。

バンドの辿った軌跡があまりにドラマチックなので、ドキュメンタリータッチで忠実に描こうとする制作側の意図にも好感が持てました。

彼らの音楽は、彼らが生きてきた生の感情を反映しています。

時に希望だったり、バンド内の軋轢だったり、失望や絶望だったり。

 

映画は、フレディの孤独やアイデンティティの模索を主軸として描かれていきます。

曲に乗せた彼らの言動のひとつひとつは、「バンド・エイド」をクライマックスにした、まさしく1本の映画でした。

 

何度も観るリピーターが多いそうですね。わかります。

心の深いところで共感しあえる、勇気をもらえる映画でした。

 

 

 

 

初詣

 

昨夜は親戚へのあいさつ回りの後に時間がとれたので、家族と一緒に初詣に行ってきました。

夜の11時を過ぎていましたが、参拝客の長い行列がまだ続いていて、外の道路をはみ出していました。

考えてみれば、私が元旦に初詣をするのは、久しぶりのような気がします。

今年は12月31日の大晦日が月曜日で当直だったため、元旦である火曜日の夜に時間がとれたためです。

 

いつもそうなのですが、私の参拝の内容は、私自身に関しては「祈願」というよりも「律」の宣言のようなものになります。

自分のことを他者に委ねず、自分の行動や感情に責任を持って生活すること。

他者に委ねないのですから、「自分をどういたわるか」ということも実は大切です。

どうしようもないことについては「やりすごす」ことも可としています。

手を合わせて「最善を尽くして生活します」と宣言します。

 

一方で、家族など近くて親しい人々に関しては、あふれるほどの「祈願」を並べます。

「◯◯さん、△△さん、□□さん、…さんが、幸せでありますように。悩みや苦しみがなく、願いごとがすべて叶えられますように。」

みんなの悩みや苦しみがなくなって、願いごとが叶ってくれるのなら、こんな嬉しいことはありませんね。

少しでもそういう1年でありますように。

 

 

 

 

謹賀新年

 

あけましておめでとうございます。

旧年中は、たくさんのあたたかいご支援と励ましをいただきました。

厚く御礼を申し上げます。

 

今年も、地域のクリニックとしての課題に全力で取り組み、私達なりのこたえを出しながら一歩一歩前進していきたいと考えています。

また、長時間透析、オーバーナイト透析、在宅血液透析などの「しっかり透析」を持続、普及させていくために、邁進してまいります。

引き続きよろしくお願いいたします。

 

皆様におかれましても、より良い1年でありますように。

心からお祈りいたします。

 

 

おおみそか

 

このブログを始めたのが、開院の年の12月30日。

タイトルが「年末・年始のお知らせ」で4行程度のもの。内容も業務連絡に徹したものです。

翌日の31日には「メディカル・ナビ:浦添市ホームページ」と「開院セレモニーの謝辞」の2つの記事を投稿しています。

開院の年というのは、2012年のこと。

(「メディカル・ナビ」の方は、すでにリンク元のページもリンク切れになっているほどです。)

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ということで、今日でこのブログも満6年になります。

「院長ブログ」と銘打ってはいますが、医学・医療的なものよりも個人の趣味や感想だらけのブログなので、皆様の役に立つような情報はほとんど発信していません。(断言します!笑)

けれども、「さくだ内科クリニックで働いている医者」がどんな人間かを知っていただくにはだいぶ役に立っているようで、なんとなく親近感を持って受診してくれる方も少なくないようです。

クリニックのスタッフにも半ば飽きられて(呆れられて?)ブログを目にしなくなっているのが多いのに、ありがたいことです。

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さて、2018年も暮れようとしています。

平成最後の大晦日となります。

夕方には、恒例の我流の(なんちゃって)ヤシチヌバンをして感謝の意を形にして表します。

(我流だからと言って罰が当たることはないですよね?笑)

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今年1年、大きな事故もなく過ごすことができました。

今も印象に残る台風の時の停電騒動はありましたが、地域の医療連携によって乗り切ることができました。

今年1年、無事に過ごせたことに、感謝です。

ありがとうございました。

皆様もよい年をお迎えくださいますように。

 

 

 

寒さの中のあたたかさ

 

この2,3日の寒波で、冬用の衣服も着慣れてきました。

あいかわらず、重ね着した服の下は半袖ですが、寒さはしのげています。

いつもはシマぞうりが定番スタイルなのですが、人にびっくりされる前にさすがに靴下を履き、珍しくシューズで出かけています。

外出した先で、ふと空の方をみると、2羽のハトが電線にとまっていました。

うっすらとグレイがかった定番の冬空です。

上空はもっと寒そうです。

2羽が寄り添う姿に、ほのぼのと微笑ましくて、思わずスマホカメラを向けました。

こういう姿に意味を見出すのは人間ですが、自然の中に優しさを見つけたような気がして幸せな気分になります。

寒さの中で、あたたかさに触れた感じです。

 

 

 

今年最後の外来診療

 

今日でクリニックの今年の外来診療が終了しました。

明日からは年末年始体制に入ります。

 

急な冷え込みで体調を悪くされて、それこそ駆け込むように外来に受診された方も多かったように思います。

空気が乾燥しているからでしょうか。特に咳が続き、なかなか治まらないという訴えの方が続けて受診されました。

 

以前にもお話しましたが、アロハうがいなど、うがいもきちんとおこなえば、効果があります。

アロハうがいについてはこちら → 「アロハうがい

予防を心掛けるのはもちろんですが、体調が悪い時には思い切って休む、勇気をお持ちください。

 

年末年始の診療スケジュールを再度お知らせしておきます。

 

急な寒さ

 

冷たい風に急かされるように車のドアを開けて、車のシートに滑り込んで乗り込みました。

冷たい空気が後を追いかけてこないように、急いでドアを閉めます。

「バタン」

沖縄でも、いきなりの寒波がやってきたようです。

運転席の表示を見ると、「13℃」

つい2,3日前まで、雨は降っていても湿っぽくて「温(ぬく)い」感じで、部屋の中で扇風機をかけていたのとは、別世界になってしまいました。

ニュースを見ると(当然ですが)沖縄の寒さはまだかわいいほうで、全国的に寒波で交通機関も混乱しているようです。

帰省を予定している方たちへの影響が気になります。

急な天候の変化で、心身ともに疲弊していきます。

どうか無理をなさらないように。ご自愛ください。

 

 

 

インフルエンザの流行に注意!

 

インフルエンザの流行時期がもうすぐ近づいているのを肌で感じています。

今は、どちらかというと「ウイルス性胃腸炎」の患者さんの方が多いのですが、「職場で部署は違うけれど複数人のインフルエンザ罹患者がいる」とか「クラスや学年は違うけれど、インフルエンザで休んでいる生徒さんがいる」などという情報が耳に入るようになってきました。

実際、症状を聞いてインフルエンザを疑ってインフルエンザ抗原迅速検査を施行しても、今までは陰性の結果が返ってきたものですが、陽性の結果も出てくるようになってきています。

沖縄県のインフルエンザ流行状況では、注意報発令基準の10人を超えてはいませんが、少しずつ上昇してきています。

特に注目すべきは、那覇市保健所管内の数字です。

前回の報告数は、4.33人だったのが、今回は、9.42人でした。いつの間にか、注意報発令の10人のレベルに近づいてきています。

 

 

クリスマスも過ぎ、大晦日、お正月と、人の出入りも激しくなってきます。

咳エチケットと手洗いの徹底。

お互いに声をかけあって、予防の意識を高めていきましょう!

 

 

目の前の一段

 

キング牧師が、次のような言葉を語られたそうです。

 

「長い階段を昇る時、その階段の全てが見えなくても良いのです。

大事なのは、目の前にある一段を昇ることです。」

 

先のことが想像できず希望が持てない、途方に暮れて立ちすくむ。絶望の中にいて、そこから抜け出せないと嘆くとき。

何から手をつけたらいいのかわからない、いや、そんなことより、すでに何もしたくないとき。

「目の前の一段を昇ること」

片方の足を一段、運んで、体をぐいっとあげて、反対側の足を、その一段上に運ぶ。

これを無心に繰り返していく。

将来の不安とか、人の視線や評価とか、そんなことも忘れて、足を運ぶことだけを繰り返す。

それが必要な時が、人にはあります。

呼吸は、もっと単純ですが、はるかに重要です。

息を吸って吐く。また、吸って吐く。

その一息、一息。たった一息をおろそかにするだけで、人は苦しくなります。

吸ったあと、吐かないということは(あるいは、吐いたあと、吸わないということは)命が途絶えてしまうということです。

単純なリズムに、私たちは身を委ねて生きています。

「一息一息を呼吸すること」「目の前の一段を昇ること」

 

今年もあと5日になりました。

いろいろなことが差し迫ってくる時期だと思います。

焦りが生じ、心に余裕がなくなっていると感じたときは、上のキング牧師の言葉を思い出してください。

 

 

「インフルエンザ治療指針」

 

日本小児科学会のサイトで、新興・再興感染症対策小委員会、予防接種・感染症小委員会による、「2018/2019シーズンのインフルエンザ治療指針」が示されています。

私は小児科領域の患者さんを診療していませんが、成人の診療に関しても、この治療指針は非常に参考になるものです。

詳しくはこちら → 「2018/2019シーズンのインフルエンザ治療指針」

 

まず、以下の2つの対策を徹底することの重要性を強調しています。

飛沫感染対策:咳エチケット(有症者自身がマスクを着用し、席をする際にはティッシュやハンカチで口を覆う等の対応を行うこと)

接触感染対策:手洗い等の手指衛生の徹底

 

一般診療のなかで最近ふと感じるのは、一般の方の中に(いつの頃からなのかわかりませんが)インフルエンザにかかったらインフルエンザの薬を飲まないと治らないと思っている方が意外に多くなっているということです。

抗インフルエンザ薬は、有熱期間の短縮(熱があがるのが短くなる)や重症化予防効果に対して有効であるとわかっていますが、基礎疾患のない多くの人に関しては自然に軽快していくため、必ず飲まなければならないものではありません。

この「治療指針」にも、「治療対象について」で示されています。

1)幼児や基礎疾患があり、インフルエンザ重症化リスクが高い患者や呼吸器症状が強い患者には投与が推奨される。

2)発症後48時間以内の使用が原則であるが、重症化のリスクが高く症状が千円する場合は発症後48時間以上経過していても投与を考慮する。

3)基礎疾患を有さない患者であっても、症状出現から48時間以内にインフルエンザと診断された場合は各意志の判断で投与を考慮する。

4)一方で、多くは自然軽快する疾患でもあり、抗インフルエンザ薬は必須ではない。

 

ここでは、4)の項目を強調しておきます。

 

ところで、抗インフルエンザ薬は、現在5種類あります。

2018年2月から新しく承認を受けているゾフルーザという薬がありますが、新しい作用機序の薬で、具体的には1回の服用で治療が済むという特徴があります。

この「治療指針」では「同薬の使用については当委員会では十分なデータを持たず、現時点では検討中である」という姿勢を示しています。

私も、同様の意見です。

今後、データが明らかになってくるまでは、慎重に対応していきたいと思っています。