メンタルヘルスが良好であることは、健康的に歳を重ねるために、とても重要です。
最近の研究では、精神的に健康であると、レジリエンスが向上するばかりか、健康寿命も延長することが明らかになりました。
つまり、ごきげんなお年寄りは、やはり健康というわけです。
この研究では、ヨーロッパ系の2.3百万人以上の遺伝データを使用し、メンタルヘルスと老化の因果関係を調査しました。
アクティブなライフスタイル、禁煙、チーズや果物の摂取がメンタルヘルスと老化に良い影響を与えることが示されています。
なぜ、わざわざチーズなのでしょう。
チーズに含まれるトリプトファンの効果がその理由です。
トリプトファンは、セロトニンの生成を助けるアミノ酸であり、セロトニンは気分を安定させる働きを持つ神経伝達物質です。
さらに、メンタルヘルスが老化に与える影響は、収入や教育などの社会経済的地位とは独立していることが確認されました。
これらの結果から、メンタルヘルスを向上させる戦略が、健康的に歳を重ねることに重要であると結論付けられています。
ポイントを以下にまとめます。
– メンタルヘルスの維持と向上は、健康寿命の延長に寄与する。
– アクティブな生活習慣がメンタルヘルスをサポートする。
– チーズや果物の摂取がメンタルヘルスに良い影響を与える。
– チーズに含まれるトリプトファンがセロトニン生成を助ける。
– メンタルヘルスの影響は、社会経済的地位とは無関係である。
– 政策として、メンタルヘルスを支える戦略が健康的な老化を促進する。
メンタルヘルスを維持するためには、日常生活における積極的なアプローチが大切だというわけです。
そして、常にごきげんでいましょう!ということですね。
この論文を読んで、さっそくコンビニでチーズと果物を買ってきました(笑)。
参考文献:
Ye, CJ., Liu, D., Chen, ML. et al. Mendelian randomization evidence for the causal effect of mental well-being on healthy aging. Nat Hum Behav (2024). https://doi.org/10.1038/s41562-024-01905-9