先日、星新一のショートショートのテレビドラマを配信で観ました。
「ボッコちゃん」や「地球から来た男」など、おなじみの名作・傑作のタイトルが並んでいます。
以前に「星新一ショートショート」でアニメやドラマ化されている作品も再び取り上げられていたので、星ファンには嬉しい限りです。
私が最も衝撃を受けて、今でも傑作だと思っているのが「生活維持省」です。
星新一作品はよく「落としどころはあるけれども解決はない」と言われますが、それを代表しているような終末シーンが描かれた作品です。
私たちは人類の永続を当然のように思っていますが、本当にそうだろうか?と星新一は暗に問いかけてきます。
人類の永続に必要なものは何だろうか?
真正面から問うたものではなく、極めて逆説的に意表をつく形で小説にしました。
原作はショートショートですが、2時間の尺の映画にしてもおかしくないぐらいのテーマなのだと思います。
しばらく、放送と配信が続く予定だそうです。
ありがたいことに、楽しみが続きます。
