EMSとは、Electrical Muscle Stimulationの略で、直接的な日本語訳は「電気的筋刺激装置」となります。
文字通り、筋肉に電気刺激を与えて筋肉の収縮運動を行うものです。
腹筋を鍛えるものが有名ですが、今では下肢の筋力アップを狙ったものや、関節痛などで歩行がままならない人の運動療法としても有用ではないかと言われています。
透析の分野でも、透析中に使用することで直接的な効果のほかに、運動への意識づけにつながったなどの報告が、数多くあがっています。
自分が経験したこともないことを、透析の患者さんにすすめるわけにはいかないので、ためしにやってみました。
両足をパッドに乗せるタイプで、両方のふくらはぎにもバンドを巻いて使用します。
前もってプログラムが準備されていて、トレーニングのモードだと、だいたい1回のコースで20分間かかるようです。
スタートボタンを押すと、ビクっビクっと腓腹筋が収縮しはじめました。
「お~っ」
だいたいこんなものだろうと思っていたレベルを慌てて下げました。慣れてない人がやるとびっくりします。
下肢全体もそうですが、特に足裏がぎゅうっと丸まってきます。足の指でグーと握りしめる感じです。
脳からの指令とは無関係に強制的に収縮するので、ちょっと怖い感じもありました。
でも、不思議に鍛錬している感は味わえました。
しばらく試してみますが、運動習慣のある人には好き嫌いが分かれそうです。
