最近の腕時計(スマートウォッチ)はセンシングの技術が進歩していて、驚くばかりです。
GPSはもちろんのこと、加速度センサーもついていますし、心拍数も計測して記録可能です。
日本でまだ市販はしていないようですが、心電図モニター(不整脈の探知に役立ちそうです)の機能がついたスマートウォッチも出てきました。
一時期、新聞にも出て話題になった「採血が不要な痛くない血糖測定器」はすでに実用化されていますし、今後は血糖モニターをはじめ、体温や血圧モニターなども腕時計で簡便にできる時代が、そう遠くない将来に訪れるのでしょう。
ところで、医療用語で「バイタルサイン」という言葉があります。
具体的には、血圧、脈拍数、呼吸数、体温の4つのことを指すことが多いです。
それらのバイタルサインが1日中持続的に被検者の負荷なくモニターされて、簡単に記録されるようになるのも時間の問題でしょうし、そうなることに期待が膨らみます。
そうすれば、人間の身体活動の未知の仕組みについても、解き明かされていくかも知れませんから。
ちょっと継続してモニターするだけでも面白いことがわかります。
下のグラフは、私の平均の安静時の心拍数と最高心拍数の推移を示したものです。
スロージョギングを習慣化していったのが2017年10月。
その頃から安静時の心拍数が徐々に減少していっているのがわかります。
アスリートほどの強度の運動はしていませんから最高の心拍数はそんなに変わっていないのですが、安静時の心拍数は運動習慣に影響されるのですね。
人間の体はとても面白いです。
その変化を読み取るスマートウォッチの進歩は、考えるだけでもワクワクしてきます。