天の雄牛と言えば、ギルガメシュ王のたたかいに登場してくる怪物が思い出されます。
女神イシュタールが、ギルガメシュを夫にしようとしますが、彼は「富や力で我をまどわすのはやめよ。」と断ります。
それに腹を立てたイシュタールは、逆上してウルクの街を天の雄牛に命じて破壊します。
ギルガメシュの友のエンキドゥだけが、雄牛に近づくことができました。彼は半獣人であるため、動物のことを良く知っていたからです。
エンキドゥは雄牛のしっぽをつかまえて、背中によじのぼって、しっかりと角をつかみました。
そして、ギルガメシュと2人、力を合わせて雄牛を退治したのでした。
さて、唐突に「天の雄牛と言えば」で書き出しましたが、それには理由があります。
昨日、娘からLINEで写真が送られてきました。
ある建物に入ろうとしたら、外階段でカミキリムシを発見したそうなのです。
そういえば、カミキリムシの漢字って「天牛」と書くのだそうですね。
「カタツムリも蝸牛って書くよね。どうしてかな。」
「中国では角がある小動物は、牛って表現したのかも知れないね。カタツムリには角があるし。」
「カミキリムシは触角が角に見えるしね。」
と言う話をしていたので、「天牛」つながりで、ふとギルガメシュ王の話を思い出したのでした。
もちろん、カミキリムシとは全くイメージが違うし、関連もありません。