「ダンバーの数」

 

心理学者ダンバー教授が提唱する「ダンバーの数」という理論があります。

この理論は、「人間は一度に150人以上の有意義な関係を維持することはできない」と言うものです。

それは、霊長類の脳の大きさとその社会的群れの大きさとの相関関係に基づいているとのこと。

例えば、B’zのような余程の大物アーチストでない限り、一度に1,000人以上の人とコネクションを持つというのは現実的ではありませんよね。(大物アーチストであっても、こっちは知っているがそっちは知らないというのが大部分でしょう。)

想像を絶するような人数の人々と交流を持つというのは、どういうことなのでしょうか。

カフェでのミーティング、返信すべきメッセージ、そして新たな人々との出会い。これら全てを一度に処理することは、人間の限界を超えています。

考えてみれば、これは非常に理にかなった話です。

人間が心の中に留めることができる人々の数には、一定の限界があるわけです。

人間は無限に多くの人々と深い関係を築くことはできないというこの理論は、ネットワーキングという観点からすると、一見、厳しい現実に思えるかもしれません。

しかし、制約があるからこそ、自分がどんな人々と繋がりを深めるべきか、また、どの関係を持続させるべきかを選択することが求められることになります。

電話帳で「この人誰だっけ?」と首を傾げる名前が見つかったら、それはもしかしたら、ダンバー教授のアドバイスに従って、新しいつながりを作る余地を作るべき合図なのかもしれませんね。