「無上の幸せとは」ダンマパダから

 

今日は「法句経(ダンマパダ)」から。第二章「はげみ」にある偈です。

 

二三 道に思いをこらし、堪え忍ぶことつよく、つねに健(たけ)く奮励する、思慮ある人々は、安らぎに達する。これは無上の幸せである。

 

今回は試みとしてフレーズごとに言葉を追ってみたいと思います。

「道に思いをこらし」というフレーズ。これは、自分の人生の道を自分自身で決め、その道を進む決意を意味します。

「堪え忍ぶことつよく」とは、困難に直面した時でも耐え抜く力を持つことを示しています。それは健康問題かもしれませんし、家族の問題、または経済的な困難など、我々が日々直面するさまざまな困難に対して、堪え忍ぶことの重要性を教えています。

また、「つねに健(たけ)く奮励する」。これは、目標に向かって絶えず努力し続けることを意味します。

そして、「思慮ある人々は、安らぎに達する」。ここでの「安らぎ」は、内なる平和と充足感を示しています。つまり、自分自身の道を選び、困難を乗り越え、全力で目標に取り組むことで、私たちは内なる平和と充足感を得ることができるのです。

最後に、「これは無上の幸せである」。これらのすべてが組み合わさって初めて、真の幸せ、無上の幸せを得ることができるというメッセージです。

この古代の知恵は、私たちが人生のさまざま局面で直面する困難や挑戦、そしてそれぞれの人生の目標に向かって努力する際に、有益なガイドとなることでしょう。自分自身の道を見つけ、それに思いをこらし、困難を堪え忍び、目標に向かって健(たけ)く奮励する――これらの行動は、一見難しく感じるかもしれません。しかし、そこには確かな報酬があります。それは「安らぎ」、内なる平和と充足感です。

そして最終的に、これらすべてが結びついて、私たちは「無上の幸せ」を得ることができます。これは物質的な豊かさや社会的地位を超越した、自己の成長と充足から生まれる真の幸せということです。