「振れ幅を小さくする」

 

ある一流のアスリートがこんなことを言っていました。

「人に期待しないから、自分は心が折れることがない。人の評価を気にしないので、人の言動で動揺することがない。」

メンタルというのは振れ幅が小さいほど、安定しているものです。

振れ幅というと、三角関数の正弦曲線が頭に浮かびます。y =sinθは1と-1の間を行き来していますが、その波の振れ幅を小さくするイメージです。

「振れ幅を小さく」というと、下に沈まない、ネガティブにならないことに注力しがちですが、実はノっている時やはしゃいでいる時も問題が起こりがちです。

快苦でいえば、「快」の時ほど問題が見えにくいものですし、有頂天になっている分、落ちる時のショックは相当なものです。

ですから、「快苦」の両方の振れ幅を小さくする必要があります。

前述のアスリートの「人の評価」というのは、良い評価を向けられた時にこそ「気にしない」そして「人に期待しない」

快苦の幅を狭めることを少し意識するだけで、心の疲れ方が変わる気がします。

ただ、その境地にいたるまでが難しいです。特にon the jobでは止観することが難しいです。