抜けないループ

 

自分が「いい習慣」だと思っていたことが、あることがきっかけで頓挫して、それ以降しなくなってしまうことは、残念ながらよく経験します。

例えば、ウォーキング。

出勤前の朝のウォーキングを1週間以上続けていて、自分でも「いい習慣」だと自覚していた。ところが、雨で2,3日できなかった。3日後には晴れたけれど、やる気が出なくて再開しない…。

その日、昼頃になったら、「明日こそ再開するぞ」と反省するけれど、翌朝は晴れていたけれど寒かったので、「どうしよう」と自問してしまって「寒いからやらない」とやめてしまう。

出勤する時間になって、「今日もやらなかった」と罪悪感を抱くことになります。

人は「オートパイロット・モード」で動線ができてしまったコースを進むのが楽なので、その無限ループから抜け出せなくなってしまいます。

朝の起床時→「どうしよう?」→「今日は(やらなくても)いいかなあ」→「やらない」→「やらなかった」→「罪悪感」→「明日からやろう」→翌朝→「どうしよう?」→「今日はいいかなあ」→「やらない」…

このループは、脳からすれば、レールをたどる期待通りの動きらしいですね。

「やる・やらない」→「やっぱりやらない」ということの、ある種の依存状態とも言えます。

どんなに反省しようが罪悪感を持とうが、関係ないらしいです。

その時は、いったんこのループからはずれて、レールを壊す必要があります。

それには、脳の期待を裏切ること。

「やる・やらない」とは敢えて違うアプローチを準備するのもいいですね。目標を「朝のウォーキング」ではなくて、「公園の花を見る」に置き換えてみるのはどうでしょう?

オートパイロットの逆はマインドフルネスですから、自分の体をしばらくボディスキャンしてみるのもいいかも知れません。