たまに本屋に行くと必ず面陳列のコーナーをぐるっと回って、最近の流行りを感じるようにしています。
ちょっと前まではスポーツコーナーでサッカーのワールドカップがぐっと押してきていましたし、目新しい健康法の宣伝文句などに思わず足が止まったりします。
この雑誌も、タイトルに惹かれてしまいました。
「座りすぎが寿命を縮める!」
かなり煽っていますが、中身は文献を引用した立派なものでした。
例えば、私にとって最も衝撃的だった「日本人は世界でいちばん座っている時間が長い」という記事の根拠は、下の文献によるものでした。
この調査は、世界20カ国で18~65歳の成人49,493人に国際身体活動アンケート(IPAQ)を使用してデータを収集しました。
20カ国全ての座位時間の中央値は300分/日でした。(つまり1日に5時間)
座位時間が少ない国は、ポルトガル、ブラジル、コロンビアで、180分/日。(3時間)
日本の成人は座位時間が最も長く、420分/日だった。(7時間!)
そして、この冊子のタイトルにもなっている「8時間以上座り続けると死亡率が上がる」
その根拠となる文献はいくつかあるようですが、こちらではオーストラリアからの報告を取り上げていました。
オーストラリア在住の45歳以上の222,497人を2.8年間追跡。その間に5,405人が死亡。1日8時間以上の座りすぎで死亡率が上昇。性、年齢、BMI、喫煙などを調整済み。
11時間以上座っていると、4時間未満の人より死亡率が40%も上がる結果になっていました。
何もウォーキングじゃなくても、座っていなければ、立っているだけでいいのです。(もちろん寝転んでいるのはダメです)
座りすぎリスクを真剣に考える、良い特集だと思いました。