今日は「ルーフトップコンサート」の日

 

「ザ・ビートルズ:Get Back」は、1969年1月2日から1月31日までの22日間におよぶいわゆる「Get Backセッション」を取り上げたドキュメンタリー映画です。

セッションの落としどころというかクライマックスにあたるのが1月30日に行われた「ルーフトップ・コンサート」になります。

どのアーティストでもそうだと思うのですが、ファンにとってイベントを特別な日として刻むのは、単なる記念日とするだけでない意味があるように思います。

特に「ザ・ビートルズ:Get Back」内のルーフトップ・ライブ映像を観た時は、「ずっとファンだったけれど、今が一番ビートルズ好きかも」と思ったものでした。

そして、ライブ直後にミキシング・ルームでプレイバックを聴くメンバーとビリー・プレストン、それぞれのパートナーの女性たち(パティ・ボイドをのぞくヨーコ、リンダ、モーリーンの3人)のノリノリで高揚感にあふれた笑顔。

ジョージが「次はロンドン制覇だ」「世界中のロック・バンドがビルの屋上でやるんだ」と言えば、ジョン「明日はヒルトンで大音量で流す」とぶち上げる。

その後、どれだけのミュージシャンがビートルズに敬意を表して「ルーフトップ・ライブ」を行ったことでしょう。

その後のビートルズ・ストーリーの顛末を知っているだけに、この日の高揚感は私たちに明るく幸せなビートルズを思い起こさせてくれるものでした。

このドキュメンタリーを見たポールが「僕が思い出したいビートルズはこういうビートルズだった」と言ったそうですが、まさしく私たちファンもそれです。

ビートルズの最後のコンサートとしてだけでなく、最高の瞬間としてこれからも刻まれていくと思います。