サードプレイス

 

 

「サードプレイス」という言葉(概念)を提唱したのが、この本の著者である社会学者のレイ・オルデンバーグという方です。

自宅(ファーストプレイス)でも職場(セカンドプレイス)でもない、自分にとって「とびきり居心地よい場所」という意味の第3の場所のことです。

そこでは人は家庭や職場での役割から解放されて、一個人としてくつろげる場所です。

著者は、サードプレイスとは「インフォーマルな公共の集いの場」なのだと言います。

そんなサードプレイスになりうる、著者が最も注目している場所が居酒屋やカフェなのでした。

なぜなら、そこは新顔でも誰でもいつでも歓迎してくれる友好的な場所だからです。「誰でも好きなときに来て好きなときに帰ればいいし、誰の世話にもならない」

あらゆる人を受け入れて地元密着であるかぎりにおいて、コミュニティのためになるということです。

著者の視点は社会全体に及んでいますから、これからの都市計画や地域社会づくりにまで広がっていますが、私が個人として思ったのは「私は『サードプレイス』を持っているか?」ということでした。

サードプレイスを持っているかいないかで、これからの人生の幸福度に関わってくる気がします。(居酒屋やカフェ通いだけがサードプレイスではありません。)

ファースト&セカンド・プレイスとは違った、個人としてくつろげる場所を、今から見つけておきたいと思いました。