「丸くとも一角あれや」

 

坂本龍馬の名言を検索すると「日本を今一度 せんたくいたし申候」と同様に必ず出てくる言葉があります。

 

丸くとも 一角(ひとかど)あれや 人心(ひとごころ) あまりまろきは ころびやすきぞ

 

この言葉は、実は室町時代の一休宗純の作だという説もあり、本当のところ誰の言葉か不明ですが、少なくとも坂本龍馬が好んでいたというのは間違いがないようです。(龍馬の書簡を集めた「坂本龍馬関係文書」に載っているのだそうですが、私はウィキソースでも探せませんでした。)

意味はそのまま「人の心は丸いのがいいけれど、いい意味で角のあるのが望ましい」ですね。

「人の心持ちは温厚なだけではなくて、なにかしら譲れないものを持っているものでしょう。あまりに他人に合わせすぎようとすると、かえって困難を生みやすくなるものだよ。」

「一角」は、その人の個性とも言えます。短所のようにとられがちですが、ある面から見れば長所かも知れません。

坂本龍馬だって言っているんだし。少し自分の一角を表に出してもいいかも知れませんね。