ポジティブ感情のマインドフルネス

 

「今、ここ」のありのままを観察するマインドフルネスでは、その時自分が抱いている感情についてもそのままを味わうことが大切だとされています。

その際に、その感情を評価したりジャッジしたりしないことです。

それは寂しいとか悲しいとかのネガティブな感情についても同様です。

「今、私は悲しい」

その事実を認めることです。

ふと孤独感を感じて寂しくなっても、その感情を否定せずに「今、寂しさがある」と認めて味わってみる。繰り返しますが、「そんな私はダメだ」などという評価はしないこと。

私の場合、ネガティブな感情については意外に取り組みやすいのです。

静かに深呼吸をして、できるだけ気持ちを落ち着かせて、まるで息をひそめながらネガティブな感情に意識を集中させます。水の中に深く深く沈み込んでいく感じです。

逆にやりにくいのが、喜んだり嬉しかったりするポジティブ感情の時。

たいてい気持ちが高ぶっていて暴走しがちです。ポジティブ感情そのものを暴発させてしまうのです。

マインドフルネスは喜怒哀楽の感情すべてを扱うものですが、立ち止まる間がなければ素通りしてしまうのが厄介です。そして、疲れるのです。

本当はスマホをいじる時間があれば、そういうことに意識を集中させると良いのですが…。わかっているのだけれど、なかなか習慣化しません。