今回のブログは、オジサンの戯言(この場合は「ざれごと」と読みます)なので、どうぞスルーしてください。
擬音語や擬態語などのオノマトペは、同じ日本人ならある程度の共通言語として通用すると思っていたのですが、実はちょっと違うんじゃないかというお話です。
以前に医療現場にはオノマトペが重要であるというお話をしました。痛みの程度を訊ねる時は「最大を10としたら、今の痛みはどのくらいですか?」というような訊き方をします。
けれども質に関しては、オノマトペがかなりのヒントになります。「シクシク痛い」「キリキリ痛い」「ぎゅーっと痛い」「ガンガン痛い」など。
痛みの質と強さと広がりとある程度の持続時間も表現されることが多いです。これは日本人ならどの世代でも通じる共通言語のようなものだと思います。
ところが、意味はわかるのだけれども、私のようなオジサンが使えないオノマトペに遭遇してしまいました。
それは、SNS上で最近よく目にする「もふもふ」
辞書にあるわけがなく、辛うじて「デジタル大辞泉」にはこうあります。
[副](スル)動物の毛などが豊かで、やわらかいさわり心地であるさま。名詞的にも用いる。「もふもふした子猫」
[補説]「子ウサギをもふもふする」のように、動詞的に用いて上のような物をなでたりさすったりすることにもいう。2000年代後半頃から広まったとみられるインターネットスラング。
ふわふわでもなくふさふさでもなく、もこもこ、むくむくでもない。
「もふもふ」と検索すると、「もふもふ動画」と銘打って子猫や子ウサギなどのかわいらしい動画が目白押しです。
こういうのをもふもふというのだと、だいたいは理解できるのです。
けれども、このオノマトペほどオジサンに実用的でない言葉はありません。世代の壁を感じてしまうオノマトペというのは、あまりないような気もします。(もちろん知らないだけかも)