忖度と妄想

 

ある時から「忖度」という言葉が一般に認知されるようになりました。

私が大学生の頃には使ったこともありませんでしたし、当時、意味が言えたかというと怪しいものです。

調べてみると、2017年の新語・流行語大賞を受賞していますから、やはり最近広まった言葉として考えて良さそうですね。

「忖度」とは、他人の心中やその考えなどを推しはかること。推量。推測。推察。

推し量るだけでなく、その他人の思惑を通そうと気を遣い、自分の態度や意見を変えていくというネガティブなイメージがあります。

他人の思惑なんて、しょせんは自分が想像する他人の考えです。はっきり言ってしまえば、この人の考えはこうだと思い込んでいる自分の妄想です。

他人の思惑は、その本人以外が完全にわかるなんてあり得ません。(本人さえも本当の願いがわかっていないこともありますし)

ですから、私たちが気にする「他人の思惑」は事実とは違うものとして扱うべきです。

ちょうど「忖度」がネガティブなイメージであるように、他人の思惑は気にせずに、むしろ取り払うべきシロモノです。

妄想に従って生きるのはやめた方が良いです。