「われ以外みなわが師」

「宮本武蔵」や「三国志」で知られる吉川英治が好んで使った言葉に「われ以外みなわが師」があります。

そのタイトル名の著書があるぐらいですから、座右の銘とされていたというのも頷けます。

自分以外はみんな自分の先生だと言うのです。

これはチーム医療を実践するうえで大切なポイントとなります。

お互いの立場によって視点が違いますし、アプローチの仕方も変化します。それぞれの知見も異なりますし、専門家として持っている知識も違います。

チームで動く最大のメリットがそこです。

そして、そのメリットを最大に引き出すには「相手に学ぼう」とする態度です。「学ばなきゃ損」ぐらいに思っていた方がことは円滑にすすみます。

「自分以外は私の先生」

少し思い出してみれば、私の尊敬する先生たちは、自分よりも若い後輩から教えてもらうのを、皆んな嬉々として喜んでいたように思います。