昨日は一休宗純禅師のお話をしました。
そういえば一休禅師にまつわるお話で、真偽のほどはともかく、私が好きなお話があります。
「遺言の話」です。
一休さんは亡くなるときに一通の封書を寺の弟子たちに残しました。
「この先、ほんとうに困ることがあったら、これを開けなさい」という言葉を添えました。
何年かたって、寺に大問題が持ち上がり、ついにどうにも立ち行かなくなってしまったそうです。
弟子たちが集まって、その封書を開いてみると、そこに書いてあったのは一言。
「大丈夫、心配するな、なんとかなる」
弟子たち一同大笑い。そのうちに落ちつきと明るさを取り戻して、その問題に取り組むことができたというお話です。
「大丈夫、心配するな、なんとかなる」
私はそこに一休禅師のダンディズムを感じます。一休禅師が放つからこそ力のある言葉です。
沖縄の「まくとぅそーけー、なんくるないさぁ」とは違った魅力ですね。
