外来でよく指標にするのが体重です。メートル換算した身長の2乗で体重を割るとBMIが算出されます。
男女の区別なくBMIが25以上で肥満と判断されますし、学会ではBMI22を適正体重としています。
けれども、筋肉量が多い人と脂肪が多い人が同じ体重と身長だった場合、BMIの数値は同じでも、意味が全く違ってきます。
極端な例では、BMIが25以下でも筋肉がほとんどない人は、実は肥満ということもあります。
そんなこともあって、体脂肪率を知ることは自分の体の状態を知るために重要です。
今は体重計に体脂肪率を測定できる機種がいくつもあります。
難点なのはシンプルな体重計に比べて値段が張るということで、けれども残念ながらそれを利用するしか知る方法がありません。(BMIのように簡単に計算式で求められればもっと普及するのでしょうが…)
体脂肪率は男性なら20%未満、女性なら30%未満が標準的な目安となります。
私は常に20%を超えていたのですが、ジョギングを続けてやっと20%を切るようになりました。体重はあまり変わっていませんから、下半身の筋肉がついたのかも知れません。
何もしないでいると、筋肉量は減るばかりです。そして、かわりに体脂肪が増えていきます。
適正な体重を目標にするということは、運動と食事の両方をコントロールしていくことにほかなりません。