口は万病のもと

 

「医者の不養生」ということわざがあります。

これに類似した言葉はいくつもあって、並べてみると「医師のいかもの食い」「「医者の若死に出家の地獄」「学者の不身持ち」「坊主の不信心」「易者の身の上知らず」「大工の掘っ立て」「紺屋の白袴」「髪結いの乱れ髪」「左官の粗壁」(明鏡 ことわざ成句使い方辞典より)

意味は「人には健康を説く医者が、自分の健康には注意しないということ」

つまり、専門家の迂闊に対して広く言われる言葉です。

その代表格に医者が選ばれているのですから、昔から不養生の医者が多くてわかりやすい例えだったのかも知れません。

そんな昔は「不養生の医者は必ずしも藪医者ではない」と弁護してくださる方々もいたのも確かでした。

けれども、今の時代、不摂生のために自分の健康を守れない医者は、もちろん良くありません。

「はたらきかた」についてもそうですし、悪習慣で体調を崩すのももってのほかです。その迷惑は周囲の方々にふりかかっていきますから。

そして、もうひとつ。歯科の先生に怒られそうですが、医者ほど口腔ケアをおろそかにしている人種はいないのではないかと思います。(自戒をこめて)

口腔環境に関して「医者の不養生」は、まさに言葉通りです。

そんな私もさすがに「時間がない」ばかりを言い訳にしてはいけない事態に陥り(想像通りです)歯科受診をしました。

口を開けながら、歯科の先生に心の中でひたすら頭を下げていました。

「口腔ケアは大切です。「歯周病は万病のもと」です。」

やさしく諭されて、さらに恐縮しました。

定期的にケアしてもらおうと誓った日でした。