俳句が覚えられない

 

俳句に興味があって、できるだけ詠みたいと思います。

ふと思ったのですが、例えば「小説に興味がある」と言ったら、読書をしますね。

日本の文学に触れたいのなら、できるだけ名作と呼ばれるものを読もうとするかも知れません。

間違っても小説を書こうなどとは思いません。小説を書くには、それなりの訓練が必要ですし、「小説を書くことはすごいこと」ということを知っているからです。

けれども、俳句に対する私の態度は違います。私のような初心者でもいきなり詠もうとしてしまいます。

そのわりに、名句と呼ばれる俳句を読もうとはしません。(あくまでも私の話です)

「俳句入門書」という本は購入しても、「○○俳句集」などは購入したことはないのです。

「俳句は助走がいらない稀有の表現形式です。」と、俳人の黛まどかさんが言っていました。

続けて、「どの分野でも自分の思い通りに表現できるようになるには、長く苦しい基礎練習の時が必要です。ところが俳句だけは、基礎練習や助走なくしていきなり楽しむことができます。」

けれども、本当に俳句を詠めるようになるには、やはりいい句をたくさん読んで暗誦できるぐらいに慣れ親しむのが良いとされています。

当然といえば当然のことです。いい句を詠もうとすれば、いい句がどんな句なのかを知らなければなりません。

よし、名句を暗誦しよう。

そう思って取り掛かってみると、これがなかなかできないのでした。

年齢のせいもあるのでしょうが、それだけでなく私の脳は「俳句脳」ではないらしく、どうも覚えられないのです。

巷で大流行りのウイルスの変異体の記号のような名称は覚えられても、五七五がなかなか覚えられないということに気づいてしまいました。

まずは、せっせとこれを克服してみよう。6月の目標ができました。