最上の楽しみ

 

今日もダンマパダ(法句経)から。(「真理のことば 中村元訳」より)

 

204 健康は最高の利得であり、満足は最上の宝であり、信頼は最高の知己であり、ニルヴァーナは最上の楽しみである。

 

「原訳「法句経(ダンマパダ)」一日一悟 アルボムッレ・スマナサーラ著」では、こんな訳です。

 

最高の利益は健康である。

最高の財産は充実感である。

最高の親類は信頼できる人である。

最高の幸福は涅槃である。(204)

 

人生にとって、最高の利益とは「健康であること」とブッダは言い切っています。

普段は当たり前すぎて、ありがたみを感じないかも知れませんが、体の不調があった時、それがどんなに小さな不調でも、普通に生活できていたことが、実はすごいことだったのだと気づかされるものです。

そして、満足(充実感)は、人生の宝だと言っています。逆にいつも不充足感でいっぱいであったなら、その人は貧しい心のままで暮らしていかなければなりません。

そして、信頼できる人とつきあうこと。

4番目のニルヴァーナ=涅槃とは、かなり大ざっぱに言えば「心を清らかにすること」です。

それが、最上の楽しみだと言っています。心を清らかにすることが楽しみだとは、思ってもみなかったことでした。

でも、本来はそうでなければならないのかも知れませんね。