前に紹介した仏教詩人の坂村真民さんの詩は、まど・みちおさんの詩に通じるものがあります。
どちらもある境地に達した人が持つ、清々しい透明感のようなものです。
例えば、次に紹介する「いつもいっしょ」という詩。
今まで気にも留めていなかった言葉でしたが、この詩を読んだ後では私の気持ちが全く違ったものになっているのを感じます。
「いつもいっしょ」が愛おしい言葉に生まれ変わった瞬間です。
いつもいっしょ
いつもいっしょ!
これがわたしの信仰理念
木とも石とも
蝶とも鳥たちとも
いっしょ
人間はもちろん森羅万象
いつもいっしょに生き
いつもいっしょに息をする
だから一人であっても一人でない
沈むことがあっても
すぐ浮きあがる
ふしぎな奇跡が起きてくる
いつもいっしょ!
ああこの愛のことばを唱えてゆこう