推し活のススメ

 

中学(?)の時に友人と参加した講演会の印象が強くて、いまだに覚えているシーンがあります。

その講師の方は「熱意」と「情熱」について語ってくれていて、人は夢中になるものがあればイキイキするものだと述べた後に、こう付け加えました。

「『杉さま~♡』ってな。『あの流し目たまらんわ~』って、どんだけ若いんや!それでいいんです!」

今風に言えば、まさしく「推し活」をすすめていたのでした。

(「杉さま」というのは、もちろん杉良太郎さんのことです。)

「推し活」の対象は、今やアイドルだけではなく、アニメやゲームのキャラ、プロスポーツのチームや選手、お寺などの建造物、食べ物、電車など、多岐にわたっていますし、珍しいものではない印象ですね。

そして、はっきり言えることは、「推し」があるのとないのとでは、毎日の生活のハリが違ってくるということです。

つまり、毎日の気持ちが豊かになります。

那覇に加山雄三推しの有名な居酒屋があって、店内は壁一面に加山雄三のポスター、レコードのジャケット、そして、かかっている曲は全て加山雄三の楽曲。

そこに入ると、自分にそこまでの熱量がないことにちょっと申し訳ない気持ちになりますが、それでもこちらにもオーナーの熱が伝播してきて、嬉しくなって、元気になります。

キラキラ輝く…なんて言葉はオジサンが口に出してはいけない気がしますが、心が潤う感じです。

「推し」の頑張りは、自分が辛い時でも「自分も頑張ろう」という前向きな気持ちになります。

そして、同じ推し仲間と交流する機会も増えてきます。もともと共通の価値観を持った人たちですから、深いお話もできるかも知れません。

ストレスの多い世の中です。心を豊かにし、メンタルを維持するためにも「推し活」をおすすめします。