戦国武将の細川幽斎の言葉だそうです。
「重きものは軽く扱え」
細川幽斎は茶人でもあったそうですから、茶道の心得を説いたものなのですが、私たちの生活のあり方にも学びがある言葉です。
「人との接し方の参考になる」と言ったら、不謹慎に思うかも知れませんが、話を聞いてくれた相手が「重いものを軽く」の態度でいてもらったことで、それに救われた経験は少なくありません。
重い話を聞かされた時に、同じ重力で落ち込むのが良いのか、そうでない方が良いのかは、ケースバイケースなのでしょうが、私はちょっと軽く扱ってもらって、気持ちが助かっていた方でした。
思春期の頃は、ペットの犬の存在に癒されたものです。犬は何も理解していないけれど、ただそばにいてくれる温もり。自分の味方と思える存在です。
悩みがあったとしても、何をすれば良いかはわかっていますし、ここで正論を返されても困ります。
話を聞いてくれるだけで、ありがたい。
それには、相手が「重きものは軽く」の態度でいてくれると助かります。
ただし、幽斎はこんな言葉も残しているそうです。
「軽きものは重く扱え」
茶道の達人の言葉には、含蓄があります。