『アッシャー家の崩壊』

 

たまたま朝早くにつけたテレビで「100分de名著」の再放送をやっていました。

今月の「100分de名著」は「エドガー・アラン・ポー スペシャル」で、その日は『アッシャー家の崩壊』の回でした。

私がポーを知ったのは、小学生の時に「江戸川乱歩」の少年探偵シリーズを読み漁っていた時でした。「江戸川乱歩」がペンネームであることを知り、その元ネタが「エドガー・アラン・ポー」だと知ると、大人のしゃれっ気に強い憧れを抱いたものです。

アガサ・クリスティやコナン・ドイルなど後世の多くの作家に影響を与えた人物であることも、小学生の私に背伸びをさせた理由でした。

「黒猫」「モルグ街の殺人」「黄金虫」など、今まで自分が触れてきた作風(当たり前です)とはまるで違ったおどろおどろしさに、戸惑いながらも惹きつけられていました。

けれども「アッシャー家の崩壊」は読んだ記憶がないのです。

読んだけれども覚えていないのか(まさか!)、短編集の中に埋もれてしまって飛ばしてしまったのか、当時の文庫本が残っていないので不明のままです。

 

「アッシャー家の崩壊」は青空文庫で全文を読むことができます。

こちら→「アッシャー家の崩壊」

 

ジャンル的には「ゴシック・ロマンス」

そして、番組の演出が素晴らしく、この作品が詩と小説の融合であること、(当時、映画はまだ存在していなかったにも関わらず)極めて映画的な演出であることなど、その魅力について存分に伝わってきました。

さっそく、エドガー・アラン・ポーの小説をまとめて読んでみようと思いました。