映画「プリデスティネーション」

 

私のウォッチリストの中に長い間埋もれていたのですが、やっと時間がとれたので観ることができました。

 

タイムトラベルを扱った、オーストラリアのSF映画です。

「プリデスティネーション」

原作は、アメリカのSF作家ロバート・A・ハインラインの短編小説「輪廻の蛇」。 1958年7月11日にたった1日で書き上げられたのだそうです。

「たった1日で書き上げた」のもそうですが、何よりこれが1958年の作品であることにも驚愕です。映画の方は2015年に日本公開。

 

タイムスリップやタイムリープものの映画はネタバレ厳禁だと思うので、どこまで内容に触れたらいいのか迷ってしまいますが、公式サイトからの引用なら大丈夫だろうと思ったので、そこから一部をひっぱってきました。

 

(ここから)

携帯型タイムマシンによって時間と場所を自在に瞬間移動できる政府のエージェントが、凶悪な連続爆弾魔を追って命懸けのラスト・ミッションに身を投じる姿を映し出す。1970年のごく平凡な酒場の風景から始まる物語は、中盤にトリッキーな急展開を見せ、約半世紀の時空を小刻みにスリップする壮大なドラマに発展。先読みを一切許さないノワールな映像世界は、登場人物のあまりにも数奇な宿命のミステリーをエモーショナルに解き明かしていく。そして映画史上空前のタイムパラドックスの終着点には、あらゆるスリルや感動を超越した”想像を絶する”真実が待ち受けている!

(ここまで)

 

まず、主演のイーサン・ホークとサラ・スヌークの2人の演技が秀逸です。

タイムパラドックスものなので、観終わったあとの理解(あるいは納得)の消化不良感はどうしても残るものの、それ以上に主人公たちの数奇な運命に打ちのめされてしまいました。

その奇想天外さは、「TENET」以上だと思います。

思わず「これってホントに可能なの?」ってつぶやいてしまいましたが、観る者にそう思わせたのだから、作者の勝利なのでしょうね。