現在に心を留める

 

何かイベントが終わると、しばらくはそれに浸っていたいものです。

楽しい思い出なら、なおさら噛みしめるように過去の場面を回想してしまっています。

はっと気づくと、頭の中はまたそれを考えてしまっているのです。

繰り返し繰り返し。何度も何度も。

過去の楽しい思い出は、なぜこうも耽美的なのでしょう。

私は毎日「ほぼ日手帳」をつけているのですが、イベントが終わった翌日などは空白のページになりがちです。

つまり、過去の回想に忙殺されて、今現在のことをないがしろにしてしまっているのです。

自分にとっては、「今、この時」が大切なはずなのに。

過去の思い出に、現在を捨ててしまうほどの魅力があるということでしょうか。

「今、この時」に意識を集中させるのは、マインドフルネスの行為そのものですが、なかなか難しいです。

「思い出に浸るぐらい、いいじゃないか」と思ってしまうというのもあります。

でも、今でしか手に入らない大切なものを、みすみす逃しているのです。

まだ未来に目を移して目標を定めようと思いを巡らせた方がマシな気がします。「今」のために、です。