今回も、澤木興道禅師の言葉を紹介します。
「おれはつまらない者だとか、おれのような馬鹿者はないとか、おれは頭が悪いのでつまらないというが、頭が悪ければ足を丈夫にすればよいじゃないか。」
この言葉は、そんなに自分を卑下するものではないという戒めの意味がありますが、私は周りの価値基準に自分を乗せるなというふうにとらえたいと思いました。
周囲の目を気にするあまり、自分の良いところまで見失ってしまっていることがあります。
他人のではなく自分の価値観を大事にするということは、自分を大切に扱うということです。
自分はもっと価値があるはずです。過小評価してはいけません。
極端なポジティブ思考は勘弁してくれという気になりますが、けれども何でもプラスに考えるコツは見習うことも多いです。
「おれほどの馬鹿者はない」→「足は丈夫だ」
そうなのです。自分をバカにしてはいけません。