最近の興味

 

突然ですが。

最近、俳句に興味が出てきて勉強しはじめています。

以前にも紹介しましたが、高浜虚子の書物「俳句への道」の中にこんな部分を見つけたからというのもあります。

「総じて自然現象(花鳥)はわれわれの生活にゆとりを与える。これは否めない事実だ。それで苦しい極み、貧しい極み、生活を否定しようとするような場合、世の中に絶望したような場合、深刻な悲痛な情緒を訴えようとする場合にでも、天然現象(花鳥)に心を留めると忽ちゆとりが出来る。」

そして、こう続きます。

「自然(花鳥)と共にある人生、四時の運行(季題)と共にある人生、ゆとりのある人生、せっぱ詰まらぬ人生、悠々たる人生、それらを詠うのに適したのが我が俳句の使命であると思う。」

俳句のことを思うと、季節を迎える気持ちになると言いますが、私もちょっとかじっただけですが、実際にそう思うようになりました。

例えば、2月に入って節分。その翌日は立春。暦のうえでは春を迎えているのに、まだ寒い「春寒」、春の曇りがちの天候「春陰」、春の強風・突風の「春疾風」…。

季語を並べるだけでも、私たちが変化する自然現象の中で生活しているのがわかります。

俳句に接すると、そうやって季節感があるものを意識して探してしまうのです。

これは面白い発見です。高浜虚子が言った「われわれの生活にゆとりを与える」というのはこういうことなのかも知れないと思いました。

また、言葉(日本語?)の選び方についても、考えるようになりました。

一朝一夕で身につくものではありませんが、今更ながら日本語を勉強している気になって面白いのです。