映画「酔いどれ天使」

 

前回「素晴らしき日曜日」を観たので、黒澤明監督つながりで、その次の映画を観たいと思いました。

「素晴らしき日曜日」が監督作品として7作目(1947年)

8作目(1948年)が「酔いどれ天使」

黒澤監督が俳優の三船敏郎とコンビを組んだ最初の映画として知られていて、黒澤映画には欠かせない志村喬とのダブル主演です。

 

あらすじをWikipediaから。

 

反骨漢だが一途な貧乏医師・真田は、闇市のやくざ・松永の鉄砲傷を手当てしたことがきっかけで、松永が結核に冒されているのを知り、その治療を必死に試みる。しかし若く血気盛んな松永は素直になれず威勢を張るばかり。更に、出獄して来た兄貴分の岡田との縄張りや情婦を巡る確執の中で急激に命を縮めていく。弱り果て追い詰められていく松永。吐血し真田の診療所に運び込まれ、一旦は養生を試みるが、結局は窮余の殴り込みを仕掛けた末、返り討ちで死ぬ。真田はそんな松永の死を、毒舌の裏で哀れみ悼む。闇市は松永などもとからいなかったように、賑わい活気づいている。真田は結核が治癒したとほほ笑む女学生に再会し、一縷の光を見出した気分で去る。

 

医師・真田を志村喬、やくざ・松永を三船敏郎が演じています。

酔いどれ医師である志村は、常にイライラして怒鳴り散らしていますが、信じられないほどの優しさで、三船を導こうとします。

志村喬は「生きる」などの内省をつきつめた演技ではなく、大雑把だけれど芯が通った役を渋く演じていました。

とにかく若い三船敏郎がかっこいい。ギラギラとした美しさがあります。

黒澤監督が三船敏郎と志村喬を今後自分の映画に使い続けたくなる理由がよくわかります。

そうそう。「素晴らしき日曜日」で主演していた中北千枝子も美代役で出演していました。

これを機会に、黒澤映画を順を追って観てみたいと思いました。

 

Yoidore tenshi poster