心身のダメージ

 

子どもが転んでも擦り傷ぐらいで済むものですが、大人になって転ぶと結構ダメージが強いものです。

 

休日に差し迫った用事がなかったので午前中に少しジョギングをしようと外に出ました。

クリニックから経塚交差点の方へ進み、そのまま沢岻の方へ向かいました。「たくしおおはし」で、橋のつなぎ目(?)に足を取られてしまって、そこで転びました。

患者さんには、「絨毯の縁にも足をひっかけて転ぶから気をつけて」とか「畳ぐらいの段差が一番危ない」とか言って注意するのですが、面目ないことです。

こんなもんでつまずくかぁ?というぐらいの背の小さなでこぼこです。

右足のつま先がとられ、とっさに左足を前にして踏ん張りましたが、意思に反して歩幅が狭く、バランスを取り戻すことができなくて、右足を残したまま、右半身を下に地面にたたきつけられました。

スローモーションのように「左足がもう少し前に持っていければセーフだった…」と思いながら、視界が地面に覆われてしまいました。

右頬と右肩、両膝をしたたか叩きつけられて、ごつごつのアスファルトで、擦り傷と切り傷で出血しました。

怪我をすると「人間の皮膚ってこんなにもろいもんなんだなあ」と思います。

それよりも、大人が転ぶと身体的にもそうですが、ダメージは心に及び、気持ちがシュンとなりました。

患者さんが転ぶと、(特に骨折などしてしまうと)身内は「いつも言っているのに!」とか「不注意すぎる!」とか責める気持ちもわかりますが、決して責めてはいけませんね。

転んだあとで、ただでさえシュンとなっているのに追い討ちをかけることになってしまいます。

なにも好んで転んだわけではないです!

怪我をして、改めて思い知った未熟な医療者の経験談でした。