今日もクリニックでは、コロナワクチンの個別接種を行いました。
問診の際に、ある方から「ワクチン接種したら周囲の人に感染しませんか?」と質問がありました。
最初、何の話をしているのかわからず、きょとんとしていると「ワクチンってウイルスが入っているんですよね?」と訊かれました。
ポリオワクチンと同じことを言っているのかも知れないと思い、「このワクチンは生ワクチンのようなことはありませんよ」とお答えしました。
コロナワクチンは生ワクチンではなく、mRNAワクチンという種類のワクチンです。
生ワクチンは、病原性がほとんどない弱毒化したウイルスをワクチンとして接種することによって免疫ができることを狙ったものです。しかし生ワクチンの欠点として、極めて稀に、ワクチンを接種した人に同じ様な症状が現れてしまうことがあります。
これを誤解して情報が錯綜しているのかも知れませんね。
先週、厚労省が「注意が必要な誤情報」というパンフレットを作成しました。
6番目に「ワクチン接種で(接種した本人や周囲の人が)コロナウイルスに感染する」という「誤情報」が載っています。
広まっているものとしては比較的メジャーな情報なのでしょう。
正しい情報は「ワクチンを接種したことが原因で新型コロナウイルスに感染することはありません」です。
ほかの項目も、よく読んでいただきたいと思います。(下の図にリンクを貼っておきます。)
