小林多喜二の有名な言葉です。
闇があるから光がある。
そして闇から出てきた人こそ、一番ほんとうに光の有難さが分かるんだ。
世の中は幸福ばかりで満ちているものではないんだ。
不幸というものが片方にあるから、幸福ってものがある。
そこを忘れないでくれ。
だから、俺たちが本当にいい生活をしようと思うなら、うんと苦しいことを味わってみなければならない。
アメリカの詩人ホイットマンもこんな言葉をのこしています。
寒さにふるえた者ほど太陽の暖かさを感じる。
人生の悩みをくぐった者ほど生命の尊さを知る。
コロナ禍の中で青春時代を過ごしている若い人たちに、これら先人たちの言葉はどのように響くでしょうか。
この言葉は誰に向けたものでもなく、先人たちが自らに向けて発し、自らを鼓舞したものだと想像します。
いつかこの闇が晴れ、暖かい光がさすことを信じよと自らに言い聞かせているはずです。