変化と機会

ドラッカーの言葉。

「アクションプランとは意図であって、絶対の約束ではない。」

 

行動を起こすと状況が変わります。状況が変化した時がプランを変える時だというのです。ですから、プランはその度にしょっちゅう変える必要があります。

そして、ドラッカーは経営学者らしく、3つの心構えをあげています。

 

変化を機会に変えること。

絶え間なく強みを磨いておくこと。

機会を成果に変えるための資源を確保しておくこと。

 

1番目の「変化」は誰にも平等に訪れるものですが、「機会」は準備していた者にしか現れないものですね。「備えよ、つねに」の言葉通りです。

 

2番目の「強み」については、「もしドラ」でもよく出てきた言葉でした。「マネジメント」から挙げてみます。

「マネジメントとは、人にかかわるものである。その機能は人が共同して成果をあげることを可能とし、強みを発揮させ、弱みを無意味なものにすることである。」

「人が何かを成し遂げるのは、強みによってのみである。弱みはいくら強化しても平凡になることさえ疑わしい。強みに集中し、卓越した成果をあげよ。」

 

3番目の資源というのはお金のことだけではなく、時間や人脈も含めた広い意味があります。こちらも「マネジメント」から引用してみます。

「マネジメントのほとんどがあらゆる資源のうち、人が最も活用されず能力も開発されていないことを知っている。だが、現実には、人のマネジメントに関するアプローチのほとんどが、人を資源としてではなく、問題、雑事、費用として扱っている。」

 

アクションプランを立ててみるものの、書くだけで満足してしまい、そのうちにやる気も失せてしまういつものパターンを、何とかしたいものです。

行動を起こさずに都合のいい成果だけを望んでいるようなものですね。