「あるがまま」であること

マインドフルネスで良く言われるように、「今、ここ」、あるいは「あるがまま」であろうとすることは、落ち込んでざわついた心を立て直すヒントとなります。

「あるがまま」に自己を取り戻すとは、心配や不安があっても、事実の「あるがまま」を認めて、無条件に自己受容してしまうことです。

この「あるがまま」が、なぜ我々現代人にとって手助けとなるのでしょう。

 

「あるがまま」をざっと思いつくままに言い換えると、「本来の姿」「自然のまま」「ナチュラル」「素」「生のまま」などの言葉になりますね。

自然はいつでも、そこに「あるがまま」の姿でいます。

穏やかな日は穏やかに。嵐の日は海は荒れ、風は強く、時には山鳴りが響く日があるかも知れません。万物はそこに「あるがまま」に存在しています。

生き物もそうです。イヌやネコ、魚や虫も「あるがまま」に生活しています。木や草も、四季とともに移ろっていきます。

人間だけが意識しなければ「あるがまま」でいられません。(人間の中でも生まれたばかりの赤ん坊だけは「あるがまま」ですね。)

 

「あるがまま」を妨げる要因とは何でしょう?

それは、「欲求」「記憶」「関心」です。

特に自分を守りたいという欲求は、逃避や責任転嫁、言い訳などで「あるがまま」であることを妨げてしまいます。

 

人生は、何度も浮き沈みを繰り返すものです。行き詰まりも経験するでしょう。

本当にどうしようもなくなったら、「あるがまま」を受け入れることが最良の解決策となるかも知れません。