2回目のワクチン接種

 

新型コロナの感染者数が増え続けています。

「◯曜日で過去最高」や「前の週を更新」などが何度続いたことでしょう。

感染者の数が増えるにつれ、これまでと明らかに違っているのは、今まではタダの数字でしかなかったものが、最近は自分の知り合いの名前として具体的に現れてきたことです。

「子どもの友人」「会社の同僚」「知り合いの家族」など、否応なく感染がひろがってきていることを感じます。

今までは発熱のある患者さんに対して「こんなご時世だからコロナは否定しておこうね」と言ってPCR検査をすすめました。そして、陰性が確認できて「よかったね」とお互いに胸をなでおろすということが多かったのです。

しかし、今は違います。「コロナに違いないけど、診断しないと前にすすめないから。」患者さんも検査をする方もコロナだと確信しながら検査しています。

そして、インフルエンザの流行期のような確率で陽性の結果が返ってくるのです。

それから、なんとなくですが、ワクチン接種1回目が済んで2回目接種の前にコロナに感染してしまう人が多い気がしています。実際はそんなに多くないのでしょうが、かなり印象に残ってしまうのです。2回目のワクチンの分を廃棄しなければなりませんから。

ワクチン供給に不安がある現在、せめて希望者に1日でも早く接種ができるようにすすめたいのです。2回目の接種が無事にすむように十分にご注意なさってください。

接種が2回済んでも感染対策は必要ですが、重症化のリスクはだいぶ軽減されます。

けれども、やはり1回接種だけでは、ワクチンの効果は弱いのです。

感染した方も解除になった後に、市のワクチン接種センターに連絡を入れて、2回目の接種ができるように模索してください。