今日という1日

次に紹介するのは、「道は開ける」のPART1第1章「今日、一日の区切りで生きよ」の最終段落にある詩です。

ウィリアム・オスラー博士が座右の銘としていた詩らしく、作者はインドの劇作家カーリダーサです。

 

夜明けへの挨拶

 

今日という日に目を向けよう!

これこそ命、命の中の命なのだ。

その短い行程の中には

君の存在の真理と現実とがすべて含まれる。

 生まれ育つ喜び

  行動の栄光

   美の輝き

昨日は夢にすぎず

明日は予感でしかない

精一杯に生きた今日は

すべての機能を幸せな思い出に変え

 

この章の本文中に「私たちは、秒速30キロで空間を走っている」という表現がありました。これは地球が太陽の周りを回る公転の速さのことを言っているものです。

考えてみると、地球は自転しながら公転しています。すごいスピードで動いています。

そして、1日の長さは地球が1回転する時間です。

日本の緯度だと、その速さはだいたい時速1500キロ。秒速に換算すると約400メートル。

地球上の誰もが、その速さに乗っかっています。

 

今日という1日、今という時間だけに生きるというのは、昨日のことを思い煩い、明日のことに不安を抱いている人にとって大切なヒントとなるかも知れません。