知覚の多様性

5、6年前のお話なので、あるいはこのブログにも投稿したことがあるかも知れません。

世界的に話題になった写真がありました。

青と黒色のドレスなのか、白と金色のドレスなのか、二つのグループに分かれた写真です。

 

結局、どんな解釈に落ち着いたかというのを紹介しますね。

物を見るとき、ヒトは入射光を補正しながら知覚しているのだそうです。入射光というのは、順光なのか逆光なのかに分かれます。

その補正の仕方は個人の生育してきた環境の中で決められるので、順光として補正するのか、あるいは逆光として補正するのかは、いったんその認識パターンができてしまうと、多くの人は別パターンで認識することはなかなかできないのだそうです。

それを説明したのが次の図です。

 

 

なぜ今になって私がこれを話題にするかと言うと、最近、感じていることを改めて体験できるからです。

つまり、「同じものを見ていても、全く別の認識しかできない他人が存在する」ということです。

人の知覚に多様性があるということは、頭ではわかっていてもつい忘れがちになります。

私が見ている世界とほかの人が見ている世界とは個人差があり、ひとりひとり違った世界を見ている可能性があるということ。

それに影響を及ぼしているのが、生育してきた環境因子なのだということも、とても興味深いです。