調(ととの)える

 

仏陀の言葉です。

水路を作る人は水を導き、矢を作る人は矢を調(ととの)え、大工は木を調(ととの)え、善を行う人は自己を調(ととの)える。

手をつけずにいると、水は高きから低きへ、地形のまま流れやすい方へ流れて、水を必要とする田畑に届くことがありません。

手を加えて、水路を作る必要があります。

また、矢をきれいに削り、形を整えて初めて、真っ直ぐに飛ぶ矢ができます。

それから、木を加工することで、家を建てることができますし、家具にもなります。

つまり、手をつけずに放置しているだけでは、役に立たず、成果を期待することができません。

人もそうだと言っています。

自己を放っておくと、怠惰と欲に惑わされたままです。

自己を調(ととの)えると、その時に善を行うことができますし、人に喜びを分かつことができます。

善を行おうとするあまり善に執着するのではなく、自己を調(ととの)えることに専念せよ、とも解釈できますね。

基本は、自分の思考や感情、行いを省みること。

On the job で行うには、かなり難しいですが。

 

 

Flower_20200820144601