最高傑作は?

 

世紀の喜劇王といわれたチャップリン。彼にまつわる有名なエピソードがあります。

「あなたの最高傑作は?」と記者に訊かれた時に、「Next One(次回作だよ)」と答えていたというもの。

 

実は、これは違うらしいのですね。(『デマだ!』ときつい言葉で言い切る方もいます。)

なぜかこの言葉が独り歩きして、間違ったまま広まってしまったようです。

 

本当のところ、「最高傑作は?」と訊かれたら「最新作が一番好きだ。」と答えることが多かったようです。

 

当然と言えば当然です。

モノを創出するクリエイターにとって、今作ったばかりのものに満足せずに発表することなどないはずです。

それを「次回作」と言われたら、聞いた人は「え?この作品は?満足してないの?駄作?」となってしまいます。

 

「最新作」と答えたからと言って、チャップリンの評価が下がるわけではありません。

過去の作品にとらわれることなく、今の作品が自分に最もふさわしいと言えるのは素晴らしいことです。

 

何か始めようとする時、(年齢的なことも加味して)始めるには遅すぎたかな?と思ったときに、言われた言葉。

「何をするにしても、今の自分が一番若いんだから」

終わったことは気にせずに、前を向いている感じがいいですよね。