世の中には「名言」が溢れています。
試しに「名言」を辞書で引いてみると、こうあります。
なるほどと感心させられるような、すぐれたことば。有名なことば。(三省堂現代新国語辞典第5版)
よく、ことの道理を言い当てたすぐれた言葉。(現代国語例解辞典第四版)
ことの道理を言いあてた「なるほど」と感心させられる要素がつまっていなければ、名言とは言いません。
名言集などを読んでみると、「そういえばそうだよなあ」と感心させられる言葉がまとまって並んでいますから、世の中の道理を学び直すには良い教材だと思います。
たとえば、チャールズ・ディケンズの言葉
「太陽は昇ったばかりのときは弱々しいが、それからは時間がたつにつれて力と勇気を増し加えていく。」
私にとっては、まさしく「なるほど~」です。
「だから何?」と斜めに構える必要はありません。
最近では、午前7時過ぎの陽射しが、すでに強すぎてバテるぐらいですから、実体験で経験していますし、実感が伴っています。
夏に太陽と対峙するのなら、朝早くに太陽が昇ったばかりのタイミングでなければ太刀打ちできません。
この名言は、人のはたらきや仕事の勢いを太陽に譬えているのでしょうが、そのセンスに感心します。
調子が出てくるまで、どうしてもある程度の時間が必要です。
けれども、調子が出てくれば、どんどん力と勇気が増していくものです。
名言って、やはり面白いですね。