愚か者

 

名言集とかをめくってみると、よく見かける言葉があります。

「愚か者はあれこれ思いめぐらすが、賢い者は人にたずねる。」

ベンジャミン・ディズレーリという方が「アラコス伯爵の悲劇」という小説で発表した言葉なのだそうです。

ベンジャミン・ディズレーリは、1800年代のイギリス・ロンドン出身で、小説家のほかにも立派な政治家でもあり、二度イギリスの首相を務めたことがあったそうですから、多才な方だったんですね。

「アラスコ伯爵の悲劇」を読んでみようと思って探したのですが、残念ながら原著だけで(Count Alarcos: A Tragedy)訳本を見つけることはできませんでした。

台本形式の小説です。

原文はこれです。

The fool wonders, the wise man asks.

この言葉がウチアタイするのは、私は人に道をたずねるのが苦手な人間だからです。

つい手持ちの地図やスマホのマップですまそうとしますから、一歩目の方向を簡単に間違えますし、目的地に到着するまでに時間がかかってしまいます。

私の家族は、わからなければすぐに「道を教えてほしいのですが…」と人に尋ねるので早いですし、何より確実です。

「なんで?訊いたらいいのに」と言われますが、この歳になるまでそうなのですから、性格としかいいようがないのです。

この場合、私は痛いほど自覚している「愚か者」です。