「人間的環境」

 

マーク・トウェインの言葉です。

「人間は、いま自分のいる場所の色を身につける」

「揺り籠から墓場まで、人間は、目を覚ましている時間の間、たえず鍛錬を受けている。鍛錬してくれるものの中でまず第一のランクにたつものは、付き合いだ。これは人間的環境であって、この環境が人間の心や感情に影響を与え、人間に理想を授け、人間を軌道に乗せ、いつまでもその中においてくれるのだ。」

人は、自分でそうなったと思いがちですが、よく考えると、「私」を成り立たせているものは、すべてが外界からのものです。

言葉を覚えたのは、主に両親からでしょう。

時代の価値観が性格をつくりだしたかも知れません。

趣味や嗜好は、友達や兄弟からの影響かも知れません。

マーク・トウェインが言うように、「私」は今いる場所の色に染まっています。

それを自覚しているのと、していないのとでは、何かを判断する時に、全く違ってきます。

この判断は、自分が本当にそう思っているのか?自分を取り巻く人間的環境がそう思わせているのか?

自分の本当の願いを見つけ出そうとする時に、この人間的環境の存在は大きな障壁になることがあります。