絵本「ムカムカドッカーン!」

 

もちろん子ども向けの絵本ですが、ちょっと違います。

アマゾンにあった本の紹介文を引用してみますね。

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超不機嫌な男の子、ロベールが部屋にとじこもっていると、大きな怒りの「かたまり」があらわれて大暴れ! さてそれをみてロベールは……。

フランスでは、小学校の教室には必ず1冊あると言われるほどの定番のベストセラー。怒りを手放す方法が物語を通じて学べる絵本として、永年読み継がれています。

本書の内容は、日本アンガーマネジメント協会の推奨する心理トレーニングの手法がよく表れているとして、同協会初の推薦絵本に認定。

巻末に、日本アンガーマネジメント協会代表理事で日本における「アンガーマネジメント」メソッドの第一人者、安藤俊介氏の解説を掲載しています。

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 ミレイユ・ダランセ著、ふしみみさを訳

 

安藤俊介氏の解説にもありますが、この絵本は「感情を客体化すること」のテクニックを、絵本という手法をつかって、わかりやすくイメージ化しています。

「怒りを目に見える形にすることで、扱いやすくしようとする」

ロベール君が無意識につかった視覚化テクニックによって、ロベール君自身にどんな変化をもたらしたのか。

その様子が、親しみやすい絵柄で描かれています。

ロベール君は、外で我慢できないほどの不機嫌なことがあったのでしょう。イライラしたまま家に帰ってきました。

パパにも八つ当たりするロベール君の体の中から、赤く燃えるような怪物が飛び出し、次々に部屋の物を壊していきます。

ロベール君は、乱暴者の怪物のすることに驚き、「どうしてそんなことをするの?」と対話していきます。

アンガーマネジメントで重要なのは、怒らないためにどうするかではなく、怒りの感情の扱い方を上手に身に着けることです。

「フランスでは、小学校の教室には必ず1冊あると言われる」とあります。

怒りの正体を見抜く訓練が、幼少期からなされているんですね。