やはり落語は良いものです。
こっけい噺では、与太郎や八五郎がすっとぼけていて愛嬌がありますし、人情噺では人生も満更捨てたもんじゃないと思うきっかけになります。
なんでしょう。いろいろ大変なことはあるのですが、昔の人の知恵なんでしょうね。落語を聞いていると、窮地も「大したことじゃない」と思えるから不思議です。
落語が描く世界には庶民の暮らしがありますし、決して卑屈にならない底抜けの明るさがあります。
私は煮詰まったら、落語を聞くようにしています。
ちょうど今の時期だからでしょう。立川志らく師匠の「子別れ」がYouTubeにありました。
人情噺の名作です。
あらすじを大雑把に言うと、離縁して父母が離れ離れになった子どもとその父親が偶然出会い、その子どもの橋渡しで夫婦が再会することになり、よりを戻すというものです。
少し長い演目なのですが、時間が経つのを忘れてしまいます。
まとまった時間がとれた時に、ぜひお聞きください。