当たり前でないこと

 

新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着きを見せ始め、自粛解除も徐々に広まりつつあります。

今回のことでは、今まで当たり前と思っていたことが、全く当たり前ではないことを思い知ることになりました。

この世に「当たり前」はない。すべてが得難いものだし、有難いものだ、ということをコロナ前から知っていたはずでしたが、実際に経験したことで改めて実感しました。

「呻吟語」に、次のような言葉があります。

福莫大於無禍。禍莫大於求福。

意味は「不幸がないということより幸せなことはない。ことさらに幸せを求めようとすることより不幸なことはない。」というものです。

今なら、身に染みてわかります。

消極的な幸福観だとも思いません。もちろん、価値観や考え方を変えるだけの話でもありません。

この「不幸がない状態」をいかに守っていくか、積極的な準備、行動力が必要です。

私は、今の状況をバスケの試合にたとえると、まだ第1クォーターが終わったばかりだと思っています。

最後にみんなでコート上で笑って立っているために、「備えよ、常に」を実践していたいです。